ジャワ島中部地震ニュース 第32報


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【写真】震源のパラントリティス海岸。
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【写真】観光客のいなくなったレストラン。

つぶやきレポート「インドネシア被災地の今」 Scene.15
 ちょうど1ヶ月前に起きたジャワ中部地震の震源地は、ジョクジャカルタから南西に25kmの海中と言われいている。震源に近いパラントリティス海岸に行ってみた。 震源に近いにもかかわらず海辺の集落の被害はそれほどひどくはない。 きれいな海岸沿いには海の家やレストラン、お土産店などが並んでいるが、どの店にも客の姿はほとんどない。同行してくれた学生ボランティアの女の子が言うには、普段はジョクジャカルタから沢山の人が、遊びに来ていたという観光地だったそうだ。
 海岸線に一番近い海の家のお母さんに話を聞くと、地震の日の朝、お母さんはすでに起きていて店の開店準備をしていたそうだ。グラッと来てびっくりしたが、その場にいて逃げなかったそうだ。。「津波の心配はしなかったの?」と聞くと、お母さんは、スマトラの時のように津波が来る時は一度波が引く事を知っていて、今回は波が引かなかったから大丈夫だと思ったと答えてくれた。(ちなみに津波が来る時は必ず波が引くとは限らないそうだ。)
もし津波が来てたらと考えると。。また、今回の地震ではかなり多くの方が津波を心配して高台に逃げたり、海と反対の北の方へ避難したという話を随所で耳にした。ある人は20km先のジョクジャカルタの町まで逃げたという。やはり津波警報システムや津波に対する知識などの事前の備えを考えなくてはなるまい。
 海の家のお母さんは、ぽそりと「地震後3,4日は、沢山の人が見物に来たよ。でも今は、さっぱりだね。。。」とつぶやいた。。。