ジャワ島中部地震ニュース第20報

つぶやきレポート「インドネシア被災地の今」 Scene.3
ジョクジャカルタ市内から数十分も走ると最大の被災地、バントゥル県に入る。事前の情報では被災地への道は救援物資の運送や知人の見舞い、見物客などの車やバイクで渋滞だと聞いていたが、それほどでもなかった。

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【写真】レンガの説明をするエムダルスさん
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【写真】レンガのつなぎは土のみ

バントゥル県の断層の上にあるプレレット郡も大きな被害を受けた。ウォノクロモ村のジャティー集落(325世帯)に住む、エムダルスさん(64)とソウリキさん(66)の兄弟は、ガレキの山の中から使えるレンガを拾い集めていた。1953年に建てたという自宅は全壊し、後に91年に増築した母屋は鉄筋を使っていた為か、被害はあまりなかった。政府からの支援はないので兄弟、親戚で助け合って暮らしているという。辛うじて残った台所の壁を見てみると、やはりレンガとレンガのつなぎは土で、指でさわるとポロポロと取れてしまう。レンガも決して強いとは言えないのうだ。エムダルスさんはそんな僕を見て、「昔のレンガは強かったんだがな..最近のレンガは商業主義で質が悪い。昔は自分達で自分達の為にしっかりとした家を建てたもんだ。」と語った。
本来、ジャワでは木材を多くつかった伝統家屋が主流だった。70年代以降の木材の高騰により農村部では急速にレンガ造りの家屋に変わって行ったという。これは日本との関わりを考えざるをえないのではないか…
*関連団体の動き*
芦屋に住む、グラフイックデザイナーの小西雅さんが、ジャワ地震の直後から、ポストカードを作って支援活動をしています。小西さんは、偶然地震の2週間前までジョグジャカルタに旅行に行かれていて、この地の魅力に取り憑かれていたそうです。旅行中に撮っていた写真を材々にしてポストカードにし、販売した収益を「神戸新聞厚生事業団」を通してジャワ再建に使われます。
(http://www.sobani.net/jogja.htm)
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