これまでにも何度か話題としましたが、被災地には相互扶助の精神が浸透していると言われています。それは「ゴトン・ロヨン」と現地では言っており、稲作農家の共同作業に起因するそうです。被災地の農村では、二毛作、三毛作というシステムになっており、それだけに農作業が一斉になることなく、多少の時間差作業をつくることで、お互いが農作業を助けあって行うことができます。
日本でも、昔から「講」「結」などという相互扶助のしくみがありますが、今回のような災害後の助けあい、支えあいによる復興を成し遂げようとするならば、最もふさわしいしくみといえるかも知れません。報道によると、ジョグジャカルタ特別州知事、スルタン・ハメンクブォノ10世も「住宅復興はゴトン・ロヨンで行われるのが望ましい」と言われています。
ただ、耐震化を伴う住宅建設については、最低限の耐震基準や技術を徹底しなければ、再び地震が襲えば、また同様の被害が起こります。津波対策でいう「とにかく逃げる」というのと同じように、地震対策では「壊れない建物づくり」が至上命令のようなものです。「ゴトン・ロヨン」で、浸透させないといけないのは、「減災」だと言っても過言ではないような気がします。
*テレビ・ラジオ放送のお知らせ*
今日(14日)讀賣テレビ午後6時16分からの「スクランブル」で、ジャワでのCODEの調査活動が紹介されます。
6月18日午前8時~8時半の「FM COCOLO」の「On the Move」に吉椿が電話出演し、ジャワ島地震被災地支援活動について話します。時間があれば、是非ラジオをお聞き下さい。(周波数は765)
*関連団体の動き*
京都に本部を置くNGO「NICCO」(日本国際民間協力会)さんは、すでに第一次調査団を現地派遣し帰国しています。今回は、移動診療活動などを主に展開するそうです。(http://www.kyoto-nicco.org/JavaRep.htm)