現地からのレポートが届きました。以下に紹介します。
*9日ジョグジャカルタで、バティック(ろうけつ染め)の修行をしている人と出会い、バントゥール県イモギリに行った。そこに70才のバティック女性労働者と話すことができた。その女性の家は、今回の地震で全壊し、家の前の路上でテントを張り、避難生活をしている。彼女は、8才からバティックをはじめ、小さな工房を持ち商いを続けてきた。倒壊した家屋兼工房の中に、バティックの道具が散乱したままの状況を目にすると胸が痛む。「またバティックをやりたいね」と誇りに満ちた笑顔で言われたことが忘れられない。
*ガジャマダ大学の学生ボランティアが、4000人規模で動いている。最初は6人で動き始めたのが、このように膨れ上がった。物資配給基地になっている「POSCO」や被災地の小さなコミュニティに入って活動をしている。さらに、今後は大学のカリキュラムとして、地域に3~5人の学生が泊まり込みで入り、子どものケアーなどの救援活動をしながら、地域再生のための調査をやっていくそうだ。仮設住宅の建設も今後の計画にあがっており、この大学はかなり幅広く、組織的に再建活動を展開している。
*(住宅問題について)被災地域にある互助組織RT(隣組)の組長に話を聞くと、誰もがいうには、「住宅再建については、政府の方針が決まらないので、今は手をつけない方はいい」という考え方。被災者の中には半壊の家を、敢えて壊して全壊にするという被災者もいるようです。それは全壊の方が手厚い援助を受けられるという情報が広がるからである。 以上
やはり学生の街らしく、日に日に学生ボランティアが増えて、救援活動に奔走しているそうです。ちなみに神戸大学の災害医療救援チーム(DMAT)は、ガジャマダ大学と連携して活動をしています。
*関連団体の動き*
尼崎県立尼崎小田高校の生徒たちが、連日交代でJR尼崎駅前で、ジャワ島中部地震のための募金活動を行っています。また、6月15、16日の文化祭で現地の写真展示も交えて支援を訴えます。お近くの方は是非お立ち寄り下さい(http://www.hyogo-c.ed.jp/~amaoda-hs/)。