レポートNO14でSAJ(戦略・行動・若さ)という赤いポロシャツを着たボランティア達が立ち上がった話しをしたが、新たなボランティア達も動き出した。
黄色いTシャツと帽子を身にまとい、救援物資の配布の手伝いや避難キャンプの清掃をする彼らは、ボランティア団体「市民アクション」の若者たちで、「皆が被災者なのだから助け合う事が必要だ。」と汗を流す。彼らは震災前から社会奉仕活動をしていたが、この大地震で彼らのほとんども被災者となり、現在も屋外での避難生活を送っている。
レポート16の岡さんの文章の中にも「ここはハイチ。自分達の国だ。ハイチは自分達で変えていかなければならない。」というハイチ人の話がある。まさにこの若者たちの動きはハイチ人らしさを表したものだろう。
15年前の阪神・淡路大震災の直後、1か月で約62万人のボランティアが被災地に駆けつけた。そのうちの7割は初心者ボランティアであった。その彼ら、彼女らが被災地の復興の大きな力になった。国連やNGOは、今、ハイチで動き始めたハイチ人自身のボランティアをもっともっと信頼して、彼らのエネルギーをうまく使うべきであろう。岡さんはハイチをこう言う。「国民のほとんどは子供・若者です。エネルギーいっぱいの国です。」
ボランティア「市民アクション」の黄色いTシャツには胸にクレオール語で「きずな」と書かれてある。
ハイチ地震レポートNo.17
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