講師報告

昨日の龍谷大講師のご報告です。
一昨日、中学校に講師として行ってきたため、かなり大学生の正反対の冷静な反応にややびっくり。中学校なら「こんにちは。」っていうと、大きな声で「こんにちはーー」って返してくれるのに、大学生になると小さな声で数人がぼそぼそと返してくれるのみ。なんでなんでしょうね。思わずNHK教育テレビの歌のお姉さんのように「声が小さいぞ!はい、もう一回こんにちはー!」と言ってみたくなりました。でもひかれるが怖いのでやめておきました。
生徒は全員で40人弱ぐらいでした。CODEの説明やこれまでの海外の災害救援のことを最初に説明した後、ワークショップ「なりきり災害救援-バム編-」へ。これは単純に災害救援を1グループ(4人~6人)で行うとしてあなたは何をしますか?と想像力で彼らの行動を考えて行くものです。多くは物資援助、医療援助など緊急性の高いものを選びますが、中には情報発信を専門とするものやモスクを建て直すという団体がつくられました。最初は戸惑いを見せていた学生たちも徐々に、「まずは調査団を出して情報を集めないといけないのではないか」や、「医者を集めなければならない」など真剣に話し合うように。今回は私が地震直後に行ったバムの例を挙げて、彼らの作った援助計画を見ていきます。例えば医療援助の団体には、「医療チームの男女の比率は?」と聞くと、「医者が男10人、看護士女20人」と出てきました。彼らには医者は男性であり、看護士は女性というステレオタイプがあることに気づきます。なぜ医者に女性を入れないのか。バムのようにイスラム教では女性患者には女性の医者がいないと援助にならない、などということを指摘していきます。
提出されたレポートを読んでいて、多くの生徒が「緊急援助の複雑さを知った。ただ物を送ればそれでいいと思っていたが、現地の状況にあった、彼ら自信が中心となる復興支援をしていかなければならないことに気づいた。」という感想を書いていました。
これまで新聞で読んでいただけの災害関連のニュースが少し違う視点で見られるようになってくれたら、幸いです。

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