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憎しみの連鎖ではなく、支え合いの連鎖を!!-NO.1

2月24日にロシア連邦プーチン政権が、ウクライナ全土に進攻して2週間が経とうとしているが、双方に死者、負傷者が続出し、ウクライナにおいては幼い子どもに被害が及ぼし、尊い命が喪われているという悲しい現実が後を絶たない。双方の停戦合意のための和平会議が複数回持たれているが、大きく進展しない現状だ。

CODEは、27年前の阪神・淡路大震災がきっかけに発足し、海外における災害救援を主な活動とするNGOである。これまでにアフガニスタンをはじめ数多く海外での災害被災地に出掛け、被災者の暮らしの再建支援を重ねてきたが、いつの時も標記の「憎しみの連鎖ではなく、支え合いの連鎖を」と呼びかけてきた。

今回、プーチン政権、ウクライナそして欧米の関係国など各々に譲れない思いがあることは理解できるが、これ以上尊い命が喪われるという最悪の事態を重ねることだけは避けなければならない筈だ。CODEがこれまで何度も災害被災地に出掛けて来たのは、27年前の阪神・淡路大震災で世界の70カ国余りから支援を受けたからだ。つまり、この時誰もが、「私たち地球上に住む人間は、つながっているんだ!」と実感し、「困った時はお互い様だ」と、あの時助けて貰った恩を忘れないように、つながっていることを実感し、被災地を訪れ、またこの地に戻り、災害文化を次世代に伝え続けてきた。

15,000年前、私たちの先祖であるモンゴロイドは、歩いてベーリング海峡を渡り、アメリカとカナダの国境に定住し、5つの種族が手をつなぎ、イロコイ連邦を築いた。欧州からは新大陸を求め、イロコイ連邦に伝わっている平和のメッセージを持ち帰り、またアメリカはイロコイ連邦の憲法を学ぶ形で憲法の骨子に入れた。日本もその影響を受け日本国憲法を創設した。イロコイ連邦は、「7世代先の人の幸せまでも考えて生きなければならない」というような教えを伝え、今も大切に言い続けられている。15,000年前、長い長い旅路の道中で、何度も争いにあった。しかし、私たちの先人たちは、「争わないという意思表示として、武器を相手の前に差し出し、危機を乗り越えてきた」。

私たちの先祖にはこうした大切な教えがあることを、この機に思い出そう。何故か。それは先述したように私たちは、永遠につながっているからなんだ。阪神・淡路大震災から四半世紀の25年、そして26年、27年と歩んできた節目で、CODEはこのことを繰り返し発信してきた。
今回の、悲劇を毎日、毎日文字や映像を観るたびに、「人はつながっているんだ!」とつぶやき続けている。一刻も早く、憎しみの連鎖を止めよう!そして支え合いの連鎖を広げよう!
(CODE海外災害援助市民センター事務局 村井雅清)

ロシア連邦プーチン政権が犯した暴挙であるウクライナに対する侵攻に強く抗議する!!

ロシア連邦プーチン政権が犯した暴挙であるウクライナに対する侵攻に強く抗議する!!

NGO「CODE海外災害援助市民センター」
2022年2月28日

ここ連日の報道にあるように、ロシア連邦プーチン政権は、国際法および国連憲章に違反し、ウクライナに全面進攻しました。その結果、子どもを含む無辜(むこ)なる市民に甚大な被害をもたらしました。

ウクライナ政府は徹底抗戦を宣言し、18歳から60歳の国民に国を守るための国家総動員令をも発令しています。しかし、力の論理に対抗する行動を重ねていても、根本的には何も解決しません。可能な限り、根気よく対話によって解決することを求めましょう!

私たちは、20年前の「9・11」の直後に、米英によるアフガニスタン空爆に反対する声明を発表し、抗議の100時間断食を決行しました。あの時作家の辺見庸さんは、「個に立ち返れ!」とメッセージを出しました。当時のアメリカのブッシュ大統領は、テロとの戦いを宣言し、アフガニスタンに空爆を決行しました。パキスタンはじめ数か国を除いて、当時日本をはじめ、ソ連も、中国もほとんどがアメリカにつきました。あの20年前の暴挙を私たちは忘れていません。そしてあれから20年間のテロとの闘いは、根本的に何も解決しなかったことを証明しました。

今こそ、私たちは「個に立ち返り」、一人ひとりの意志で、自分ごととして、このプーチン政権の暴挙に抗議し、勇気あるロシアの市民を称え、連日恐怖に怯えるウクライナの市民に「私は見守っています!」というメッセージを送りましょう。加えて、日本国内はじめ、ロシアで、ウクライナで、そして全世界で「戦争反対!」と叫んでいる人たちに「連帯」のメッセージを送りましょう。FBでも、ツイッターなどのSNSでも、静かに祈るだけでも、各々の方法で国際社会に発信しましょう!

CODEは自然災害に対する被災者(被災地)支援活動を主とするNGOです。でも、「戦争」は最大の災害です。よって、この度の戦争に断固として反対するものです。
(文責 CODE理事 村井雅清)