月別アーカイブ: 2022年8月

憎しみの連鎖ではなく、支え合いの連鎖を!!-NO.25

日本は唯一の被爆国として77年目を迎え、日々の報道と共に、77年前のあの日の筆舌に尽くし難い凄惨な様相を、多彩なメディアを通してさまざまなことを考えさせられる。
それは、同時にプーチン大統領率いるウクライナ侵攻から6ヶ月が経とうとすることを考え合わせなければならないからだろう。これまでのロシア・ウクライナの報道と重ね合わせると、どうしても「あれから77年が経っても、まだこんな悲劇が繰り返されるのか!」と愕然とする。

先日8月8日付け神戸新聞夕刊で、漫画家のちばてつやさん(83)が「子どもだったから、戦争のことなんて分からなかった。意味も分からず家を追い出され、あっちこっち親についていっただけ。ウクライナで子どもが泣きながら歩いている映像を見ると、私たちと同じだと思う。あれから77年になるというのに、まだこんな子がいる。『愚かなぁ戦争を繰り返さないよう、ちゃんと伝えてね』って、(旧満州から)引き揚げる途中で亡くなったり、帰れなかったりした人たちに時々、後ろの方からささやかれるんだよ。」とインタビューに応えている。

しかし、戦禍は終息に向かうのではなく、信じがたいがウクライナでは同国南部にあるザポロジエ原発が砲撃の対象にもなっており、とうとう1基が運転停止という深刻な事態を招きかねない状況にある。また、国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」(国際事務局・ロンドン)が、ロシアの侵攻に対するウクライナ軍の戦術について「民間人を危険にさらしているという指摘がなされ、専門家からも批判の声が上がっていると報じられている。アムネスティ・インターナショナル側は、「紛争中に市民の生命と人権が守られることを常に最優先する」と強調(2022年8月13日毎日新聞)。人権を尊重する私たちNGOとしては、当然の主張だ。

ところで、先日の広島での原爆の日の式典に、主催者側はロシアからの出席を拒んだ。それに対して、被爆者から「プーチン大統領にこそ、原爆の非人道性を知って欲しい」と疑問の声が・・・・。インドネシアのジョコ大統領は、今年の10月にインドネシアで開催が予定されている「G20サミット」への、ロシア・ウクライナ両首脳の出席を実現させるために、同両国はじめ、日本など関係国の賛同を求め、短期間に議長国であるジョコ大統領は訪問して回った。非同盟・中立主義を外交方針に掲げるジョコ大統領の願いは、政治的な外交儀礼にとどまらないものだと思いたい。

あれから6ヶ月も「戦争状態」が続いている現実と向き合うならば、誰もが「対話」「外交」という手段での解決を、一日も早く実現することを望んでいるのではないだろうか?
今、考えなければならないことは、「どうすれば戦争が終わるのか?」だけだ。少しでも可能性があるならば、過去の歴史にも遡りつつ、知恵を絞るということだろう。
(CODE海外災害援助市民センター事務局 村井雅清)

PS:CODEが、ウクライナおよびロシアから神戸に避難している方々に、「MOTTAINAIやさい便」を届けています。この「MOTTAINAIやさい便」も、無数のちいさな橋をかける活動です。是非、応援して下さい。