プーチン率いる露軍は、即刻ウクライナから撤退せよ!!
あろうことかロシアのプーチン大統領は、20日一方的に併合したウクライナの東・南部4州(ドネツク、ルガンスク、ザポーロ―ジャ、ヘルソン)に戒厳令を発動した。すでに同大統領は1か月前の9月21日、部分的動員令を発動した。「一時は100万人が動員できる」とも発表していたが、「ロシア国民に向けてロシア語で呼びかけ『動員令が出る前から30万人の徴兵令状が印刷され、署名されていた』」とも(神戸新聞2022・9・24より)。
ウクライナの激しい抵抗の前に、一部は撤退も余儀なくされたが、残念ながら “戦争状態”に突入することになったということだ。
ロシアの勇敢なる市民は、弾圧を恐れず、各地で抗議のデモに立ち上がった。
そもそも同大統領は、ウクライナへの一方的な“侵攻”にもかかわらず、「特別軍事作戦」と言い続けてきたが、この戒厳令発動を以って、自ら「戦争状態」と認めたようなものだ。ヘルソン州などからは、住民退避が始まった。同州親露派によれば、やがて退避者は5万~6万人になるとも。
しかし、同大統領が日々追い込まれ、極限状態と言えるほどの精神状態が続くならば、ギリギリのところで両国が保っていた緊張関係が一気に瓦解する可能性も出てくるという厳しい現実と直面する。
一方で、ウクライナから日本に避難されて来た中には、ザポリージャから寝たきりの母親を置いて避難してきた方もいる。ここ数日の報道に接し、胸がはち切れそうな日々を送っているだろうと想像すると、支援をしている私たちもうろたえるしかない現実に戸惑う。
露軍は、「中度対応体制」「高位準備態勢」「標準準備態勢」(神戸新聞同日付けより引用)と整備しつつ、ウクライナに対する全土攻撃をも辞さないようなので、ウクライナから避難されてきたすべての人々が、恐怖の中にいる。
でも、そうした中でも子どもたちは学校や保育園に通い、共に暮らす母親たちは毎日、日本語の勉強に行き、また一日数時間の就労についている。CODEは「MOTTAINAIやさい便」を届けながら、少ししか会話ができないものの、ある避難者がおっしゃった「いま、ここに与えられた宿命のような時間を、意義あることだと感じつつ、しっかり生きぬくことです。」という言葉に、涙ぐみながら「一人ひとりに寄り添いながら、いま、できることをしっかりやろう!」と決意させられる。届かないかも知れないが、「プーチン率いる露軍は、即刻ウクライナから撤退せよ!!」と叫びたい。
(CODE海外災害援助市民センター事務局 村井雅清)
●CODEが、ウクライナおよびロシアから神戸に避難している方々に「MOTTAINAIやさい便」を届けています。この「MOTTAINAIやさい便」も、無数のちいさな橋をかける活動です。是非、応援して下さい。(9月2日づけ神戸新聞朝刊にCODEが行っているウクライナ支援の様子が掲載されています。)
●保育園に通わせている一人の母親が、子どもを送り迎えするために、電動自転車がありませんか?と願っています。もし、提供できる電動自転車があれば、村井まで連絡してください。ただし、運搬の都合がありますので、勝手ながら神戸市内の方に限りますが、よろしくお願いします。