インドネシア・スラウェシ島地震津波救援ニュース No.4

「外国の支援の受け入れ開始と略奪」

CODEです。
スラウェシ島の被災地では、72時間が過ぎた今も懸命な救助活動が続いています。死者数は1000人を超えるのではないかと言われる中で、昨日、ようやくインドネシア政府、ジョコ大統領は「外国からの支援を受け入れる」と決断しました。先のロンボク島地震では、海外の支援を断り、外国のNGOが立ち往生する一幕もありましたが、今回の決断によって、より多くの被災者を救援できる状況になると思われます。
ただ、未だ空港が一部再開されたに過ぎないことや電気、通信、道路が復旧していない過酷な状況の中での支援活動は厳しいものが予想されます。
一部の報道で、略奪が起きていると言われていますが、警察官も見て見ぬ振りをしていることからも分かるように、決して暴動のように奪い去っているのではなく、平和的に生きる為に仕方なく行っていると思われます。2013年のフィリピン台風の際も略奪の報道がありましたが、実際には、被災者は列に並び、スーパーの店主も「非常事態だから仕方ない」と黙認していました。もちろん勝手にシャッターをこじ開けて、物を奪うことは許される事ではありませんが、後に政府がそれを補償するような施策を講じればいいのではないかと思います。この略奪という言葉に振り回されるのではなく、その背景にある食糧不足、救援が追い付いていない被災者の状況を案じるべきではないでしょうか。(吉椿雅道)

・インドネシア・スラウェシ島地震津波の救援活動へのご寄付はこちら
郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
*通信欄に支援先に「インドネシア」または、「スラウェシ」と明記してください。
*募金全体の25%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。
クレジットカードでのご寄付は以下のリンクから行えます。
http://www.code-jp.org/cooperation/index.html

インドネシア・スラウェシ島地震津波救援ニュースNo.3

 スラウェシ島の被災地では、まもなく72時間が経過しようとしています。倒壊した建物の下からも人の声や携帯などの反応があるという情報もあり、一刻も早い救出が求められています。
インドネシア国家防災庁(BNPB)は、10月1日の発表で、死者は844名、行方不明90名、重傷者632名と言っていますが、一部の報道では1200名とも言われていることから、被災地ではまだまだ情報が錯綜していることが伺えます。CODEは、インドネシア人留学生の方にもご協力いただいて、現地の情報収集にあたっています。国家防災庁の情報では、死者のほとんどはパル市のもので、震源により近いドンガラ県の情報は未だ把握できていません。パル市内では24か所の避難所に16732名が避難しており、未だ停電は続いているようです。近隣の5つの発電所のうち2つしか機能していないことから、病院や避難所の電気を優先に流しているようです。
パル市は、入り江の奥に位置していることから津波が増幅され、高い波になった可能性があり、気象局の最大3mの想定を超えて6mの津波だったとの報道もあります。イスラム教徒の心の拠り所であるモスクが無惨に水没した姿が被災者の心をよりつらいものにしています。(吉椿雅道)

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インドネシア・スラウェシ島地震津波救援ニュースNo.2

CODEです。
インドネシア・スラウェシ島で28日に発生した地震、それに伴う津波による被害が、増加しています。インドネシア国家防災庁は、死者は832名に達したと本日発表しています。死傷者数は今後さらに増えると見られ、1000名を越す恐れがあると副大統領は言っています。
この死者数のほとんどは、中スラウェシ州州都パルでの津波の被害によるもので、ドンガラ県(パルから約34km、人口約30万人)などの周辺地域の被害情報は未だ把握できていない状況です。
最大の被災地、パル(人口約35万人)では津波発生時、数百人の人たちがイベントで海岸にいたようで、その多くが被害を受けたと見られています。パルでは、市内50ヶ所に約1万人が避難していますが、食料など救援物資が圧倒的不足しているようです。政府はジャカルタから人員や物資を空輸していますが、パルへの道が寸断しており、救援は難航しています。
CODEは、現在救援に向けて、現地の情報収集を行っています。ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。(吉椿雅道)

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インドネシア・スラウェシ島地震津波の救援を開始します!

CODE海外災害援助市民センターです。
9月28日にインドネシア、スラウェシ島で発生したM7.5の地震・津波災害に対して救援活動を開始します。
昨日29日午後13時時点の被害の状況は、死者384名、行方不明29名、負傷者540名(インドネシア国家防災庁発表)となっていますが、津波の被害がまだ把握できていないこと、被災地の通信や交通が寸断しているおり、被害の全容が未だわかっていないことなどから、今後も死傷者の数は増加することが予想されます。
CODEは、この甚大な災害に対して61回目の救援活動を開始することを決定しました。今年7月、8月にインドネシア、ロンボク島で連続して発生した地震災害への支援も含めて、インドネシアのカウンターパートである建築家エコ・プロワットさん(デュチャワカナ・キリスト教大学教授)とその友人を通じて救援活動を展開していきます。
インドネシアは、阪神・淡路大震災や東日本大震災でも日本に支援をしてくれています。CODEは、阪神・淡路大震災以降、培ってきた経験や智恵を駆使して「困った時はお互いさま」の精神で、同じ災害大国であるインドネシアを支援していきます。ご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。(CODE事務局長 吉椿雅道)

「スラウェシ地震・津波の概要」
日時:2018年9月28日18時2分(日本時間19時2分)
震源:インドネシア・スラウェシ島トゥンガラ県北東27km
深さ:10km
規模:M7.5
被災地:中スラウェシ州州都パル市、トゥンガラ県など
被害:死者384名
行方不明29名
負傷者540名(9/29 インドネシア国家防災庁発表)

インドネシア・スラウェシ島地震情報 No.2

 昨日28日18時2分(日本時間19時2分)、インドネシア・スラウェシ島トゥンガラ県で発生したM7.5の地震による被害が拡大しています。29日昼頃の国家防災庁の発表によると、死者384名、負傷者540名、行方不明者29名とのことですが、これは地震による被害で、津波による被害が含まれていないようです。被害の甚大なドゥンガやパルでは、最大6mの津波が押し寄せたとの情報もあり、今後も死傷者が増える恐れがあります。

 被災地である中スラウェシ州の州都パル(人口約35万人)の病院には次々に負傷者が搬送されてきていますが、余震も続いており屋内が危険であることから屋外の過酷な環境で治療に当たっています。被災地に最も近いパル空港は滑走路が被害を受け、現在閉鎖されており、外部からの救援は、北スラウェシ州のゴロンタロ空港、もしくは南スラウェシ州のマカッサル空港から陸路でパルに向かうしかありませんが、パルへ向かう道路も土砂崩れで寸断しているところもあり、救援に困難を極めています

インドネシアでは7月、8月にもロンボク島
で連続して地震が発生しましたが、政府は「国家災害」と認定せず、外国からの支援を受け入れませんでした。今回こそは速やかに国際社会の救援を受け入れ、一刻も早い救助にあたってもらいたいものです。
CODEは、ジャワ島のカウンターパートを通じて現地の情報収集にあたっていますが、被災地では停電によって通信が厳しい状況にあります。(吉椿雅道)

インドネシア・スラウェシ島地震津波情報

昨日、28日夜インドネシア・スラウェシ島でM7.5の地震が発生しました。国家防災庁(BNPB)の発表によるとスラウェシ島パル市などで約3mの津波が発生し、複数の建物が被害を受けていると発表しています。この地震・津波による被害は、現地での通信状況が悪く未だはっきりしていませんが、今後被害は拡大していくと思われます。CODEは、引き続き情報収集を行っていきます。(吉椿雅道)

地震の概要
日時:2018年9月28日18時2分(日本時間19時2分)
震源:インドネシア・スラウェシ島トゥンガラ県北東27km
深さ:10km
規模:M7.5