「未だ1000名以上行方不明の恐れ」
インドネシア・スラウェシ島を襲ったM7.5の地震と津波から1週間が経ち、死者1649名と国家防災庁が発表していますが、1000戸以上が埋まっている地域もあることから未だ1000名以上が行方不明の恐れがあると当局が語っています。ペボトやバラロアという地域では、壊滅的な被害を受け、未だ多くの生き埋めがあり、腐敗によって感染症の懸念が高まっています。
最大の被災地パルでは、地震が起きた時、イベントで海岸にいた人たちで津波から逃げずに飲み込まれた人が300人以上いたという情報が出ています。地震後の津波の第1波は30㎝ほどで、第2波は約7mだったようで、多くの人は、「引き潮の後に津波が来る」と思い込んでいた事が避難が遅れた原因のようです。また、津波警報が住民に届いていなかったことや津波観測システムが予算不足のため作動していなかったことなどが明らかになってきています。(吉椿雅道)