カフラマンマラシュを訪れた。
「1年間で被災地全部立て直す」「あと20日で7000戸コンテナ仮設」といった方針をトルコ政府は掲げているそうだ。このスピード感にはもちろん驚きだが、それと同時に政府の方針を支持している人が半数いるということにも驚きだった。
出会った1人の男性は「100%政府を信じる」と言った。トルコでは、「運命」を大切な概念にしているそうだ。「政府は100%努力して復興に取り組んでいるのだから、もし何かあってもそれは運命だったので仕方ない」という考え方らしい。
普通に考えて1年で全部終わらせるとなれば、また同じような違法の建物が建っていくことは想像できるし、今回の地震も人災と言える面もあるのかもしれない。しかし、このような「運命」のような考え方が人々の気持ちを救っているのも事実だと思う。
この現地独特の価値観はどこに行ってもあると思うし、そのバランスはとても難しいものだと思った。私たちのような外の人間が、それを変えてしまうのではなく、気づけるきっかけをつくることが大事なのだろうと感じた。
(植田)
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