スリランカより愛を込めて-クキさんの防災共育レポート10

なかなか停電が安定して修復されないようです。さて先回、タララの子どもたちが阪神・淡路大震災の被災者のために、今年の「1・17」に絵を送ってくれた話とそれにまつわる顛末を紹介させて頂きました。実は、スリランカが津波被害を受けた2年目の昨年12月26日には、神戸からKOBEの復興のシンボルグッズ「まけないぞう」を送りました。クキさんが子どもたちにこの「まけないぞう」の説明をしたときに、一人の子どもが「僕は、プラトナ(希望)と勇気を他の被災者に伝えたい。だって僕達は同じ痛みがあるから」と言ったそうです。今日本では能登半島地震のことが話題になっていますが、やはり今回被害を受けた人たちも、「はじめて人の有り難みがわかる。次ぎどこかで災害があれば私たちが先頭になってやらねば・・・」ということをおっしゃっています。
クキさんは、12年前のあの時、東灘区のマンションに住んでいて被害を受けました。あの時の光景はクキさんの脳裏から離れることはないかも知れません。昨年のあるとき、こうしてスリランカの被災者や間接的に能登の被災者と「痛みの共有」「共鳴」「共感」を共にすることで、だから忘れてはいけない!とより記憶を確かなものにし、共に泣き、喜ぶことで強くなって行く自分を発見すると言ってました。防災共育って、こうして「忘れてはならない記憶を伝えること」でもあるのでしょう。では、同じ痛みを経験していなければどうなるのでしょうか?そこで作家の柳田邦男さんは、「いのちの危機管理」を訴えられており、「2.5人称」で考え、行動することの大切さを訴えています。詳細は、「月刊現代2007・2月号」に書かれています。もし必要な方は連絡して頂ければコピーしてお送りさせて頂きます。