CODEはみなさまのご支援を受けて、2004年のスマトラ沖津波災害直後から、スリランカ東部に入り防災教育の可能性を探り、その後南部ゴール県やマータラ県でも同防災教育はじめ、漁業支援・保育所幼稚園建設支援を重ねて参りました。あらためてお礼を申し上げます。
CODEは原則的には緊急支援を行うNGOではなく、阪神・淡路大震災などの経験を生かして、その後の「復興支援」に重点をおいて災害後の援助活動を行うNGOです。「復興支援」の中でも、次世代に語り継ぐという活動が大切であることは、阪神・淡路大震災からこの12年間にわたっても強く言い続けてきました。そういう思いから、語り継ぐ場としての保育園や幼稚園、あるいは漁村というコミュニティ、あるいは地域の重要なシンボルである寺院などのフィールドでの人材を確保しながら、この2年半にわたって活動をして参りました。
中でもその防災教育のファシリテーターとして、スタッフの濱田久紀(以下「クキさん」といいます)を現地に派遣し後方支援をしてきました。クキさんは、1年間のUNV(国連ボランティア計画)との契約が終了し、その後1月からも引き続き南部マータラ県コッタゴダ地区タララ村で防災共育を続けています。実はこのタララ村は、クキさんがはじめてスリランカに入り、初期の防災共育を開始した村で、それだけに思い入れの強い村でもありますが、1年にわたってタララ村の子どもたちはじめお母さんやお父さん、石工、漁師、ツクツクのドライー、寺の僧侶などさまざまな市民・住民と歩んで来ました。今はタララ村に住居も構え、”永住?も辞さず”という覚悟で日々活動をしています。これまでスリランカレポートが滞っていましたことをお詫びすると共に、これからはリニューアルした気持ちでのレポートをお届けしますので楽しみにして下さい。
なおCODEは、とりあえず今年度のクキさんの活動を全面的に支援することを決定したことと、このタララ村での防災共育の一部は「公益信託 今井記念海外協力基金」の助成を受けていることをつけ加えておきます。そしてこのプロジェクトは「プラトナ・チャイルドクラブ」という子どもたち自信の手でつくったクラブとのコラボレーション・プロジェクトです。ちなみにこのクラブの歌があり、そのタイトルは「知恵があれば人生は光」です。