スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.11

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【写真】(上)マータラYMCAスタッフによるボランティアリーダーへのオリエンテーション。(中)年長の子どもが準備をする。(下)「稲村の火」物語の読み聞かせの様子。

(クキさんレポート 5)
マータラでは全4ヶ所でプロジェクトが実施される。それぞれの期間は3ヶ月である。3ヶ月後に新たに4ヶ所でプロジェクトを実施する。期間は同じく3ヶ月である。そしてそれぞれのプロジェクトのボランティアリーダーが次のプロジェクト実施場所で、彼らの世界に一つとも言えるボランティア活動を次のボランティアリーダーに伝授する。そして新たな世界に一つのボランティア活動を生む。この過程がまさに「共育」と考えている。
第1週目のプログラムは、「稲村の火」の物語の『読み聞かせ』と『お絵かき』」。デビヌアラ(Deviuara)のシンハーサナ村(Shinhasana)で実施された。 マータラYMCAのスタッフと、国内UNボランティアらが、ボランティアリーダーに「稲村の火」の物語の説明をする。けして、このように子ども達に教えて下さいというアドバイスはしない。それぞれのボランティアリーダーが、自由な発想で、この物語を語ってもらうことが重要であるからだ。
16:00pmから17:00pmの1時間、「稲村の火」の物語をボランティアリーダーによって読み聞かせがされた。子どもの表情を見ていると、ボランティアリーダーらの顔をじ~っと見つめながら聞く子どもや、物語の絵本の絵をじ~っと見つめながら聞いている子どももいれば。中には、退屈そうに聞いている子どももいる。それでも良いと思う。興味がある子もいれば、ない子もいる。みんな違っていてそれでいいと思う。私たちは、どうしても期待してしまう。企画したのだから、皆が興味を持って聞いてほしいと願う。つい、「みんな違うんだ」と言うことを忘れてしまう。そして、「なぜ、あの子はちゃんと聞かないの?」となってしまいがちである。今、このプロジェクトは始まったばかりである。「みんな違って良いんだ」ということを忘れずに見守りたいと思う。
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