~津波物語が現地カルムナイの言葉に翻訳!~ 第3次現地レポートvol.9

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【写真】シンハラ語に翻訳された稲村の火(コロンボYMCA同盟、4月11日)

 4月13日、子ども防災教育について、スリランカ・カルムナイという場所の現地調整員であるDenverと話し合いました。前回の訪問で、英語で書かれた「稲むらの火」「ナマズ大明神」「ナマズ博士」等をYMCAに渡していたので、専門家によりすでにシンハラ語とタミル語に翻訳されていました。どちらがシンハラ語でどちらがタミル語か見分けることができませんが、翻訳された物語を見て感動!(見た目では、シンハラ語は丸い文字が多い)


早速、このプロジェクトを実施するカルムナイで現地調整員Denverと今後の予定を調整しました。彼は、5人のYMCAボランティアと一緒にこのプロジェクトを行います。それぞれ3つの話について、YMCAスタッフとボランティアが、読み聞かせ、演劇、紙芝居という手法を使って防災教育を行います。ナマズ博士は小さい子ども向けなので、紙芝居や読み聞かせではなく、YMCAボランティアが実際に劇を演じてみせたほうがいいとのこと。そして、子どもたちが話を聞いて帰るだけではなく、話の概約と津波の基本的な知識が書かれた小さな冊子(2,3ページ程)を参加した子どもたちに配るということも提案されました。その冊子を子どもたちに配ることによって、津波の教訓や知識を再度確認したり、家で家族の人に伝えるという効果を見込んでのことです。津波の知識については、日本から資料を送ることになりました。この防災教育は、最初は、YMCAのカルムナイ事務所で行い、その後、小中学校でも行いたいと言う提案もありました。日本で生まれた津波に関する物語がスリランカで普及する日が間近です!!
<スリランカ飯塚日記①>
 スリランカには津波に関する神話があるらしい。2000年前にも津波があり、当時の人々は津波が海の神の怒りだと信じて、姫をいけにえとして海にささげて津波をしずめたという。その神話を考えると、今回の津波も、人間が海の怒り、地球の怒りにふれてしまったように思えてならない。これほどまでの自然の猛威を経験すると、人間は自然を支配するのではなく自然と共存する、むしろ自然に畏敬の念を表す必要があるように思う。スリランカは津波で多くの人や物を失った。これ以上いけにえをささげることなく復興できるよう微力ながら支援していきたい。
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