ミャンマー・サイクロン被災者支援ニュースNo.14

下記に国際NGO、Action Against Hungerの現地調査レポートを掲載します。人間の命に何よりも大切だといえる清潔な水を得ることが難しい被災地の厳しい状況が伝えられています。
同NGOは飢餓状態にある地域への支援で30年以上の経験を積んでおり、これから緊急を要する人を優先的に支援が行われるということです。このようなNGOが様々な場所でそれぞれの持ち味を発揮していくことができること、そのための条件が整えられていくことは大切なことでしょう。
<以下はCODE翻訳ボランティアさんからのものです。>
情報源:Action Against Hunger (ACF)  2008.5.18 レポートより抜粋
・Bogaleで行ったACFの調査に参加したサイクロン生存者の全てが一番優先して考えているのは食べ物のことである。一日中人々は食料を探し、見つけた食料の料理方法を考えている。15日以上たっても、彼らは野生の果物や野菜、乾かそうとしてはいるがカビ臭い米などを自ら調達して食べているのがほとんどである。
・米の値段はサイクロンが来てから4倍になった。(現在1袋60,000カヤット/60ドル)72%の生存者はサイクロンの前には一日3食食べていたのに対し今は2食しか食べていない。86%の生存者は傷んだ米を食べ、一食あたりの量は以前の半分だけである。サイクロン後の1週間で人々はすでに飢えていたと言っている。
・75%の生存者が、とくに郊外では、塩や瓦礫、動物の死体や人間の遺体で汚染された池から水を集めている。95%のトイレが壊れ、糞便による水源の汚染が引き起こされる。公衆衛生や基本的な処置に対する取り組みがすぐにも回復しなければ、マラリヤや肺炎の危険性がある。生存者の23%が病気だと言っている。水を原因とする病気はすぐに栄養失調を引き起こす。
・雨期の始まりにあたって、雨水を集めることは重要である。仮設の屋根に使えて、折りたためば雨水を貯める容器として使えるプラスチックシートを配っている。飢えた人々は水には注意を払わない。彼らが優先するのは食べること。人間とくに病人は、バランスのとれた食事を食べ、安全な水を飲むことが必要である。
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