ミャンマー・サイクロン被災者支援ニュースNo.12

<以下はCODE翻訳ボランティアさんからのものです。昨日の続きのレポートです。>
何千もの子供達が亡くなり、危険な状態にある(5.16 レポートより抜粋訳)Save the Children(セイブ・ザ・チルドレン 以下SC)によると、最大で2,000人にも及ぶとても幼い子供のサイクロン生存者は、両親を失うか見つけられないという状態で、ミャンマーのSCのチームは国連や他の人々と一緒に、休むことなく、子供達がはぐれてしまった家族を探し出そうとしている。
SCのミャンマー副ディレクターのGuy Caveは語った。「とても幼い子供達は、我々に自分の村の名前や両親の名前すらいえない可能性があって、もっとも助けにくい事にしばしばなる。我々の一番緊急とする務めは、彼らが安全でちゃんと面倒を見てもらえるようになる状態を確保することである。それから両親を探すというもっと複雑な仕事にとりかかる。電話もアドレスもテレビもラジオも、コミュニケーション手段が何もない状況で誰かを見つけるということを想像してみてほしい。それは難しいことだが、我々は津波の後、何千もの家族を再会させたので、ここでも同じようにやるつもりだ。」
Myaung Myaでは、多くの家が被害を受けた所から北へ約70マイルのところに500人の生存者が仮住まいをしている、とWorld Vision(ワールド・ヴィジョン 以下WV)は報告した。ナルギスの12フィートの高潮と時速120マイルの風は多くの子供達から両親や兄弟姉妹を奪って彼らを置き去りにしてしまった。「とくに避難所の中で孤児達を見つけることは難しいことではない。彼らはどこにも行くところがない。すべての子供達が同じような悲劇を体験していた。20マイル以上内陸の町に高潮がものすごい勢いで押し寄せてきた時、家族の多くがなくなったと彼らは言っていた。ある8才の女の子は家族4人全部を失った。」とWVの報道官は語った。
子供達は両親や保護者と離れて心を痛めているだけでなく、大変大きな危険にもさらされている。窮屈な仮設キャンプで、よく知らない大人たちのすぐそばで暮らしている子供達は、虐待や放置や病気などの被害に遭いやすい。とくに幼い子供達は自分の身の回りのことをする術を身につけていない。人身売買業者による危険にも遭っている。
このような子供達を救うために、WVはヤンゴンとその周辺に37の『子供なかよし広場』をつくり、多くの子供達が、孤児になったり、傷ついたり、病気になったりする危険のある荒廃した状況を切り抜けられるように支援している。500,000人とみられる被災した子供達の多くは、ゲームをしたり、私的な教育を受けたり、気にかけてもらい支えとなってくれる環境の中で、訓練を受けたWVのボランティアに促されて経験を分かち合うといったことができるだろう。
「何千もの子供達は情緒的に傷つきやすくなっているし、愛する人を失ったり、家から逃げなくてはならないというような想像を絶するような恐怖に立ち会った後の心的外傷の危険にあるだろう。」「『子供なかよしひろば』は、無理やり家を出て行かなくてはならないという現実に親達が対処しようとしている間、子供達に打ち解けた気分を取り戻させ、日課をつくる手伝いをするところになるだろう」とWVの児童保護の専門家Samson Jeyakumarは語った。
SCは国中の仮設キャンプに安全な遊び場を作っている。これらの「プレイスクール」は大きな緊急事態後の悪影響に対してとても重要なものとなる。そこは子供達がサイクロンの心的外傷から回復するプロセスを始めるのに安全な場所で、親達には生活再建という長く困難な仕事を始めるための多くの時間を提供するところになる。
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