No.23-ウクライナ編⑭「涙が止まらない」

ウクライナから日本に避難してきた人たちの状況は様々です。激戦地になっているウクライナ東部なのか西部なのか、帰る家があるのか否か、家族を残して来たのか否かなど皆、状況が違います。

神戸市に避難してきているSさんご夫妻(60代)は、激戦地マリウポリから避難してきました。この日、野菜や物資のお届けと同時に通訳ボランティアのTさんのご協力でお話しをお聴きしました。
ご主人Sさんは、元々船の整備士をされていて世界の海を見てきたそうですが、すでに引退され奥さんと二人年金生活でのんびりくらしていましたが、戦争で神戸に住む娘さんを頼って避難する事になりました。
ポーランド経由で避難した時の話しを聴くや否や奥さんSさんは「私たちの故郷はもうロシアに制服されてしまった。」と目に涙を浮かべ泣き始めました。
Sさんは故郷を思うとつらくて涙が止まらなくなるので、日本での生活での食事やウクライナ料理、僕たちがお届けしている野菜の話しに切り替えると、「ウクライナにいる時も家庭菜園で野菜を作っていたの」とまた涙を流します。
家族の話しになると、「もう一人の娘がキーウにいるの」とご主人の都合でキーウに留まっている娘さんを想ってまた涙を流します。
日本の最近の豪雨の話しでは、「ウクライナではミサイルが降ってくるので、雨なんか恐くないわ」という言葉に、その感覚の違いに驚きを隠せませんでした。

後日、通訳のTさんが、「ウクライナは豊かな国なんです」と奥さんが言っていた事を教えてくれました。
日本来て3ヶ月、Sさんご夫妻の心は、今もウクライナの故郷と共にあります。その豊かな故郷が奪われ、帰る場所を失った人たちが私たちの身近にいます。
(吉椿)

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