No.22-ベトナム編②

先日7月13日、久しぶりに神戸市長田区にある「ベトナム寺院“和楽寺”」にMOTTAINAIやさい便として、ジャガイモ、キュウリを届けてきました。住職のティック・ドゥック・チーさん(31才)は、とにかく忙しい方でお会い出来る機会は少ない。姫路にあったベトナム寺の住職さんが本国に帰国したこともあって、今はチーさん一人で福岡、広島、姫路、神戸市長田区の寺院を兼務しておられる。今年のお盆の法要も、やむを得ず日程をずらして4カ所を回られるそうです。さらに、時間があればその合間に神戸市西区にある畑の世話もしておられます。

いつもお邪魔した時には、まず二階にある寺院にお詣りしてから、一階で近況を聞かせて頂きます。この日も二階の本堂に入る手前の踊り場にある小さな祭壇が供えられているので、まずそこでお線香をお供えしてから本堂でお詣りをさせて頂きます。その祭壇に飾られている遺影が気になり、「あれ、この前来たときの方と今日の遺影の写真が違うなぁ・・・・」と思ったので、「チーさん、この方は・・・・」とお聞きしたところ、「ニュースなどで、知っていると思いますが、4月3日大阪の淀川区にある弁当屋さんでアルバイトをしていて、殺されたベトナム国籍のブォ・ティ・レ・クィンさんという女性です」と返ってきた。

朝日新聞デジタルニュースによると、「容疑者は厳しく処罰してほしい」と泣きじゃくる6年前に彼女と結婚されたご主人の様子を紹介され、「彼女は、日本は安全な国だと思っていたのに……。妻の夢は日本で働くことと、そして将来はベトナムの子どもに日本語を教えることでした」と話されたとのこと。

彼女は、日本が大好きで、日本の大学院で学ぶことを望んでおられたそうです。住職のチーさんが長田にいない時というのは、だいたいが日本に住むベトナム籍の技能実習生や留学生、あるいは古くからおられるベトナム人の葬儀や法要なのです。あまりにも多いことに、言葉がありません。

この日は20代前半と思われる青年がお一人おられ、丁寧にお礼を言われました。MOTTAINAIやさい便でつながることで、少しでも日本のことが好きになって欲しいなぁとつくづく思いました。

亡くなられた「ブォ・ティ・レ・クィンさん」のように・・・・・・。ご冥福をお祈りします。
(村井)

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