ジャワ中部地震から6か月 (No 13)

公園の次には、何が?
 セウォン集落では、公園の次に何を創るだろうか?CODEが住宅再建を支援したボトクンチェン集落では、課題として震災前まで機能していた「川魚の養殖池」の再建が残っている。でも、今はやっと住まいが確保できたばかりで「一休みだ!」と笑いながらソギマンさんが言っていた。そうだ!市街地構想に急いで必要なのは、「しごと」につながる「場と機会」だろう。しかし、しごとは「仮」という訳には行かない。稼ぐ手段ができれば、当面の暮らしは成り立つが一工夫がいる。もちろん、今回の被災地の主産業は農業であり、農業を再開することで一定の稼ぎは確保できる。でも、もし「住まい」の見直しが起こり、地域で竹やヤシを育てようとなるとどうなるだろう。新たな視点での「建築資材業」が生まれるかもしれない。また、こちらでは川魚の”なまず”が食卓に並ぶ。川魚の養殖を通して、「水」という問題とも向き合わなければならない。
 女性たちは、丁度先日ノーベル平和賞をもらった”グラミン銀行”のしくみとなっている「小口融資」を再開したようだ。いろいろな工夫がされ、こうして地域の経済が活発になれば、とにかく元気になれる。災害からの再建を考えるとき、あらためて「何のための場と機会なのか?」が大切なことだと痛感する。
*昨日の朝日新聞に(CODEも支援している)エコプロワットさんの取り組む住宅再建が紹介されました。

エコ住宅.jpg