ジャワ中部地震から6か月 (No .2)

待ちに待った「恵みの雨」が・・・・
 本来ならば10月には雨期に入っている筈が、今年は相当遅れているそうだ。11月に入っても雨は降らなかった。田畑の土は干上がって悲鳴を上げていた。ところが、滞在中の最後の日に「恵みの雨」が降った。バケツの水をひっくり返したようなスコールが約40分続いた。「あ~、これでチャベンのサトウキビも喜んでいるだろうな!」と思った。それにしても現地の人は、空の雲の色・湿気を含んだ重たい空気などで「今日くらいに、いよいよ来るよ!」なんて言いあっていたのが印象的だ。日本のように、局地的な集中豪雨に見舞われるのも困るのだが、ほんとに自然の恵みを感じる瞬間と云える。人が生きていく上において、自然環境との共存や共生というものがほんとに大切なんだと痛感さ
せられた。

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 住宅資材も、地域に蘇生している木々や竹・ヤシなどを使用していると、常に気候のことも気がかりになる。しかし、こうして住まいと向き合うことによって、自然との共存・共生ということの実感がわき起こる。さらには、その土地で育った資材を使うと云うことは、その時々の季節も感じながらの「暮らし」がそこにあるということである。
(チャベン:被災地バントゥール西南部の一集落の名前)