11月27日でジャワ地震から6ヶ月が過ぎました。みなさまのご支援で実施してきたボトクンチェン集落RT-2(バントゥール県バングンタパン市ウィロケルテン村)の25軒の住宅再建プロジェクトは、おかげさまでほぼ完了致しました。ほんとうにありがとうございました。先日11月19日から24日までの間、事務局長の村井が住宅の完成式(日本でいう棟上げ式)に出席してきましたので、その模様を含めて今日から数回に渡ってレポートさせて頂きます。村井は、ボトクンチェン集落の他に、震源地に近いセウォン村やバンバンリプロ市チャベン集落の被災地も見てきました。6ヶ月後の復興格差を随所に感じてきたようです。
CODE事務局
やっと政府からの援助がスタート!
5月27日の地震発生直後、被災地を抱えるジャワ中部ジョクジャカルタ特別州知事は、「全壊および半壊の被災住宅には、州政府が責任を持って支援する。」と早々と宣言したのだが、実は、実際には8月末までその補償が実施されることはなかった。それでも被災者の多くは、「雨季に入るまでに完成しなければ」と喜びを堪えきれずに、満面の笑みを浮かべながら、本設の住宅建設に一生懸命である。ジャワ独特の「ゴトンロヨン」という相互扶助による建設が特徴的で、大工さんという技術者が関わることなく、まったくの素人で(ノン・エンジニア)で建ててしまうことが多いため、耐震技術や施工が徹底できるかは疑問を感じることもある。ただ、もともと被災地に建っていた多くの住宅の場合は、短期間でも研修を受ければノン・エンジニアでも不可能ではないが、監督者として一人でも技術者が加わっておくことが必要だろう。これまで多くの被災地を見てきたが、今回ほど「すまい」「暮らし」「地域」「コミュニティ」について学んだのは初めての経験だ。