ジャワ中部地震第二次調査団レポートNo.2


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「はじめの一歩」No.1                           
インドネシアは約17,000の島からできていると言われていますが、その一つ一つの島に独自性があるそうです。今回の地震被災地であるジャワ島は、とても大らかな人が多く、そして、心地よい距離間をもってくれる居心地の良い場所でした。まずは、今回の震災で最も被害の大きかったバントゥル県のレポートからお送りします。
バントゥル県に入ると、ところどころに、村人が自力で建てようとしている仮設住宅を目にします。村中がほぼ全壊の中、よく見ると、共通して壊れていないものがあります。それは、洗面所とトイレのスペースです。このような狭い空間だけが、崩壊されずにポツンと残っているのです。そして、村の人々は、その残されたトイレ・洗面所を中心に仮設住宅を建てていました。残ったものをできるだけ再利用しながら、仮設住宅を作っているようです。トイレだけでなく、再利用できるものは何でも利用しています。
レンガのつなぎが悪い建築方法が原因で崩壊した住宅がほとんどだったらしく、壊れた住宅の瓦礫の中には、無傷のレンガがたくさんあったようです。どこのうちも、壊れた家屋からレンガを拾い、もう一度、軒先に綺麗に並べています。まるで、他の町からレンガを購入してきたかのように見えました。
今、日本国内でも減災運動が推進されています。素人的な発送かもしれませんが、まずは、住宅の一番小さなスペースであるトイレだけでも耐震を強化するのも”命を守る”一つのいい方法なのかもしれません。