つぶやきレポート「インドネシア被災地の今」 Scene.27
ガジャマダ大学には、約5万人の学生がいる。5月27日の地震直後、たった6人で始めたボランティアも今は4000人の規模になっているという。一割近くの学生達が何らかのボランティア活動に携っている事になる。その最初の6人のひとりであるハシくん(20)は、いつの間にかリーダーになってしまったという。おとなしい性格ではあるが、大学内のセンター(POSKO)で動く60人の代表として動いている。センターでは物資班、情報収集班、輸送班、無線班などと役割分担して活動している。工学部の学生は担当教授と被災地で家屋の被害調査(被害の程度によって三色の紙を張っている)を行ったり、教育学部の学生は子供たちの歌や踊り、お絵かきなどでトラウマケアにあたり、今後はトラウマセンターを作るそうだ。
そしてインドネシアの大学には、KKN(カーカーエヌ)という課外授業のシステムがあり、夏の2,3ヶ月間農村部などに学生が入り、住民と共に地域の問題を考えていくそうだ。ガジャマダ大学はじめジョクジャカルタの各大学では早速このKKNで被災地に学生を派遣している。またKKNのOBなどもすでにある地域住民との関係性を生かして動いてるともいう。地元の銀行などの企業も学生たちの為にTシャツなどを作って応援している。企業が学生を支え、学生が被災地を支える。インドネシアのように災害前から学生が地域に入るようなシステムが日本にもあるといい。被災地から学ぶ事は多い。。。