【写真】被害のあったジャワ舞踊研究所 |
【写真】ここで子どもたちが舞踊を学んでいた |
つぶやきレポート「インドネシア被災地の今」 Scene.18
ジョクジャカルタには伝統文化が息づいている。そのひとつにジャワ舞踊がある。ジョクジャカルタ市内にあるジャワ舞踊研究所は、今や市内にたった二つしかない民間の舞踊の学校である。それは、大通りから細い路地を入った集落の中にひっそりとあった。この地震によって生徒達が舞踊を学ぶ舞台の屋根の一部は落ち、別棟の事務所や舞台道具置き場も大きな被害を受けた。
非常に穏やかな校長先生は、「TVで日本の地震の事を見たことあるけど、まさか自分が地震に遭うなんて。。」と肩を落として語り始めた。自宅の寝室の壁が崩れ、今でも怖くて、外のテントで寝ているそうだ。「この舞台は1900年に建てられて今年で106歳なんだよ。」、「この学校の卒業生の中には日本人やアメリカ人もいて、帰国して大学などで教えている人もいるんだよ。」とこの学校への思いをとつとつと語ってくれた。
本来は先生10人、生徒は子供から大人まで100人近くの人たちが学び、舞踊の披露の際は、近所の子供達なども見に来ていたという。そう言われてみると周囲には、幼稚園があったり、子供が路上で遊んでいたりとどこか日本の下町を思わせる雰囲気だ。だが、今は、学校を再開できる状態ではない。
この学校の修復には約70億RP(約8000万円)という莫大な費用がかかるそうだ。今、日本やアメリカ、インドネシアの卒業達が、基金を作って、この母校を修復しようとしている。地域に根ざした伝統文化を復興させる事で人々のこころも復興へと向かっていくのかもしれない。。。
この日も生徒らしき若い人たちが校長先生の家の片づけの手伝いに駆けつけていた。。。
【関連の動き】
ヴィッセル神戸ミリオンスマイル親子スポーツDay:親子バドミントン教室が7月17日にアシックス本社アトリウムで開催されますが、今回の参加費用の一部は、バドミントンが国技であるインドネシアのジャワ島中部にて今年5月に起きた大地震への被災支援募金となります。参加者募集中(7/13まで)。
詳しくはhttp://www.vissel-kobe.co.jp/whatsnew/wn_1632.html
または、株式会社クリムゾンフットボールクラブ ヴィッセル神戸スポーツビジネスカレッジ(担当:大山)TEL:078-685-5512(9:00~17:30 土日祝休) FAX:078-685-5502にお問い合わせ下さい。