ジャワ島中部地震ニュース第 27 報

つぶやきレポート「インドネシア被災地の今」 Scene.10
インドネシアには今なお、王制が残る。その王様であるスルタンは、被災地のジョクジャカルタ特別州の州知事でもある。地震後、スルタンは被災地を回り、人々をはげましているようだ。そして地震後すぐにこのような事も言ったそうだ。「政府がお金を出して、住宅再建をすべてやる。その住宅は倒壊を免れた家屋よりもいいものは作らない。」、「雇用をつくるために地元の大工を使って建設する。」、「地域にある助け合いのシステム、ゴトンロヨンを有効的に使う。」と。これが、そのまま実現されれば、とてもすばらしい事である。

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【写真】役場の前に積まれた救援物資のお米

そして中央政府の副大統領も「食費(一人当たり)1日3000RP(約40円)、米10kg、被服費10万RP、支援金(月)10万RPを全被災者に支給する」と発表した。
が、しかし。。先週、いざ支給の段階になって政府は、「支給は全壊家屋の被災者のみ」と方針を変更した。それを知った多くの被災者から不満の声が上がっている。また、それを聞いて家屋を新たに壊している半壊家屋の被災者も出てきているという。
政府は、まず被災者に対してこれからの再建の道筋を示してあげるべきなのではないか。。まずは、「安心感」を与えてあげるべきではないか。。。尊敬の念を集めるスルタンこそがそれをできるのではないだろうか。。