つぶやきレポート「インドネシア被災地の今」 Scene.9
ジョクジャカルタは、4つの国立大学と64の私立、専門の大学があるという学生の街だ。今回、注目すべきは、ガジャマダ大学(UGAM)の学生ボランティアたちだ。震災後、たったの6人で始めたボランティアが、今や4000人という規模になっている。大学のPOSKOに集められた物資を手分けして被災地に運んだり、集落で地域住民と共に被害状況を調査したり、教育学部の学生達は、子供たちのトラウマケアを積極的に行っている。
【写真】(上)子供たちのトラウマケアをする学生ボランティア/(下)被災者の男の子と遊ぶボランティア、Dさん |
また、その他の大学も小規模ながら地道にボランティア活動を行っている。同じく市内にあるKERJA SAMA大学では、4階建ての校舎の1階が潰れた。その潰れた校舎の前でささやかなテントでPOSKOを作り、物資を配っている20人くらいの登山サークルのボランティアたちの事も忘れてはならない。
そして京都に住む日本人大学生O君(24)はこの3月までジョクジャカルタに留学をしていた。住み慣れた街の惨状に自分も何かと思い、今回同行してもらい、現地案内、通訳などの協力をしてもらう事になった。また彼の友達であるDさん(22)もボランティアとして毎日朝から晩までずっと同行してくれ、今もなお現地で様々な情報を調査して送ってくれている。毎日被災地へと車を走らせてくれたドライバーのA君(22)も同じく学生である。
今回のこの学生ボランティアの動きは、11年前の阪神大震災に全国から駆けつけたのべ130万人のボランティアを彷彿とさせる。まさしくインドネシアのボランティア元年だ。彼ら自身が自分達の国、地域を何とかしようという心意気のようなものを感じる。日本の被災地から、そして日本のボランティアからメッセージを送りたい。若い力を応援する事もひとつの支援であるように思う。。。
【報告会のお知らせ】
日時/7月2日(日)午後4時~
場所/土生神社社務所(岸和田市土生町1114番地・JR阪和線東岸和田駅より徒歩10分)
報告者/吉椿雅道(海外災害援助市民センターCODE臨時スタッフ)
参加費/カンパ制
問い合わせ/電話072ー426ー7287(土生神社・阪井健二まで)
協力/小さな友の会