昨日帰国した吉椿さんから、現地の写真などを見ながら、いろいろな情報を聞くことができました。詳細は、後ほど昨日もお知らせしましたように、現地レポートを出して行きたいと思います。
写真を見ていて思ったことは、住宅でも全壊している家はともかく、半壊や一部損壊で残っている部分をみると、日本の昔ながらの在来工法による木造建築の特徴がチラホラ見受けられます。例えば、建物の軸組の大切な柱が釘を使わずに組み立てられているのです。また、数十㍍もある長屋のバザールの建物は、大きくは壊れていません。ここも、屋根と柱の部分が木材を使っており、その両者がしっかりとつながっている。さらに基礎となる地の部分は、布基礎しっかりとコンクリートで布基礎問われるからだと推測できます。
また、田んぼの中のあちらこちらに、タバコの葉などを乾燥させるための、すべて竹でつくられた小屋?が建てられています。小屋といっても高さ15㍍、長さ50~60㍍というほどの大きなものもあり、これらがほとんど壊れていないという現実には目を見張るものがあります。
中心地から離れた被災地は、幹線道路を走っていると一見よくわからず、ヤシやバナナの木をかき分けて奥に入ってみると、なんとある地域は全滅という光景が目の前に広がるようです。みなさんも新聞やテレビなどで家が壊れている映像を見られた方は、気がついておられると思いますが、建築資材として木材や竹がかなり使われています。極端な言い方をしますと、もともとその地域に生えていた木や竹をほとんど伐採して、(輸出も含めて)建築資材などに使い、残ったのがバナナとヤシの木という見方もできます。ちょっと複雑な思いが交錯しました。それにしても、その一帯が全滅ということは地盤の関係があるのかしら・・・・・・。
*テレビ放映のお知らせ*
今日(13日)讀賣テレビ午後6時16分からの「スクランブル」で、ジャワでのCODEの調査活動が紹介されます。もし、お時間があれば是非見て下さい。
*関連団体の動き*
阪神・淡路大震災後の被災者支援およびその後の国内災害の被災者支援し続けている「日本基督教団兵庫教区被災者生活支援・長田センター」が、今回のジャワ地震に対する救援活動を展開しています。
(http://www.hi-net.zaq.ne.jp/bucms202/)