現地入りしている吉椿・岡部の二人は、昨日ジャワ島で伝統的なワヤン(人形劇)や観光産業としての銀細工やバティック(ろうけつ染め)などの工房の職人さんと話をしてきました。その工房は損壊がなかったようで、1971年に建築資材として、竹を使った建物らしく、地震には強いと言っておられます。昨年10月に起きたパキスタン地震のあと、現地の被害状況を見ていて、「昔にように、竹をつかっていたら、これほどまでに倒壊しないのに・・・・」と
思ったことを思い出します。でも、ここジャワも木材も、竹も昔のように豊富にないということが大きな問題だという気がします。
また、ほぼ全壊のクラテン県の小学校に訪問しました。普段120人の子どもが学んでいる学校ですが、幸い犠牲者はなかったそうです。地震発生時刻が早朝だったことが幸いしたのでしょうか。
さて政府は、当初被災者に食費やお米を支給するという発表をしたが、結局全壊被災者にしか配給されないということがわかり、不満や怒りの抗議の声が上がっているとのこと。こうした災害後の再建プランを示すときに、いつも思うことですが、とにかく被災者にとってまず安心のできる道筋を提示できないものだろうか?これだけ各国、各地域で災害を経験し、そろそろ再建に何が大切なのかは共有できてもよさそうに思うのですが、不可能な願いなんでしょうか?最近「象徴的復興」という言葉を耳にします。そこにヒントがあるような気がします。
*関連団体の動き*
阪神・淡路大震災後も、被災地の救援活動を勢力的に展開してこられた「フェアートレード サマサマ」(有)トモカンパニーさん(http//homepage2.nifty.com/samasama/)が、(社)アジア協会アジア友の会と連携して、今回のジャワ島中部地震の救援活動をはじめました。現地のカウンター・パートナーは、「ドゥカ・ワカナ大学緊急支援委員会」です。ジョグジャカルタは学生のまちなので、学生を中心にしたボランティア・ネットワークが広がることを願っています。