チリ地震救援レポート8

チリに入って活動をされているHuMA(災害人道医療支援会)のスタッフからのレポートが転送されて来ましたのでご紹介します。
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本日、サンティエゴで調査活動を開始しました。
先発のスタッフ2名が入国した際は、空港の建物が使えず、駐車場に展開された大型テントで入国審査等を行っていましたが、私たちは通常の施設で入国しました。空港の天井は部分的に破壊され、落ちておりました。現在、施設の機能は50%まで回復、国内線・国際線の離発着は90%まで回復しました。Concepcionまでの国内便も飛んでおります。
 現在は外出禁止令の時間帯が21時‐6時までに緩和されております。インフラは固定電話が一部不通、携帯電はつながりにくいエリアがある、ガスは一部不通、電気は回復、水道は回復しているが道路から水が溢れているため、おそらく水は出るけど水圧は低いのではないかとのコメントでした。物流も回復しつつあり、商店に商品が入り始めている。小さな街は比較的、支援が後回しになっている傾向があり、NGOや有志が集まって食糧を運んでいるとのことでした。
 医療にかかわる被災地の情報はあまりありませんでした。 スペインの医療チームが現地に展開したそうですが、先日帰国したとの情報も入りました。医療を実施するうえでのライセンスに関して、おそらくスペインはうまくできていたと思いますが、もしHuMAが今後、医療支援を展開する時には、非災害時での対応になる可能性があり、確認が必要です。ただ、チリ政府のスタッフは全国併せて100名程度で構成されており、圧倒的なマンパワー不足状態ということで、外国チームの問い合わせに対応している暇がないとの話でした。また、本日、大統領が男性の方に変わりました。おそらく各省庁のトップの改編も行われるため、行政の動きにも変化がおこり、さまざまな手続きにも遅れが出ることが予測されています。
 滞在中に比較的大きな余震がありました。M6.0-6.9のものが3回ありました。ビルからの避難指示が出ましたので、聞き取り作業も後半、公園で立ち話でした。この余震で津波警報が出て、海岸近くの町では、大規模な避難が行われました。TVやサンティエゴでも見かけましたが、地震の揺れに泣き出す方が数名おられ、心的なトラウマがあると感じました。しかし多くの方は冷静な行動が取れておりました。余談ですが、この余震で避難してきた近隣のビルに努めている人たちの喫煙率が非常に高かったです。印象ですが、避難してきた人の3から4割ぐらいが喫煙者だと思います。
3月11日の余震は20回ありM5-6です
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*CODEのHPからワールドボイスも見て下さいネ!

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