No.45「『コロナとこれからの市民社会に向けて 第1回コロナとSDGs』を開催しました!」

CODEは、近畿ろうきんさんとのコラボで「コロナとこれからの市民社会に向けて」というタイトルで、SDGs・若者・災害/気候変動という3つの視点から新型コロナウイルス感染症によるパンデミックを考えようと企画しました。

先日、11/22に第1回目の「コロナとSDGs」を開催し、三輪敦子さん(関西NGO協議会代表理事、ヒューライツ大阪所長)にコロナ禍における人権やジェンダー、SDGsについて講演していただきました。
SDGsの前文には、「誰一人取り残さない」という最も大切な理念が掲げられていますが、このコロナによって取り残されている人たちがより明らかになったと三輪さんは語りました。また、「ウイルスではなく、失業や排除や偏見、不安に命を奪われている現実がある」とも話されました。
コロナ禍における人権問題では、ニューヨークではエッセンシャルワーカーである黒人、ヒスパニックの方がコロナで多く亡くなよっていること、女性や子どもへのDV、虐待がより深刻になっていること、ケアワーカーの女性への過度な負担、ジェンダーに基づく暴力などシャドウ・パンデミックと言われる隠れた問題が世界中で顕在化していることなども報告されました。
このような深刻な問題に対して、三輪さんは、「グローバルな問題は、グローバルな対応でしか解決できない、国際協調、国際協力を通じた共存と共生が不可欠である、世界中のすべての人が同じ問題を共有し、影響を受けている今こそ、SDGsの理念と存在意義を再確認すべき、それが羅針盤になる」という言葉で講演を締めくくられました。

閉会のあいさつでは、村井雅清CODE理事は、「わたしたちは、25年前の阪神・淡路大震災の後から{最後のひとり}とは、誰なのかという事をずっと議論する事で少しずつ見えてきた。{誰一人取り残さない}でいう{誰}とは、どういう人、どういう状況の人の事なのかを活動してるわたしたちが具体的に発信していなかなくてはならない。また、わたしたちは、もっとアドボカシーの力をつけていかなくてはならない。25年を機に振り返って、今一度、何が課題だったのか、今はどうなのかを考えていかなくてはならない。」という言葉で、会は終了しました。
内容の濃い1時間の三輪さんの講演でしたが、CODEも2月からコロナ支援を行ってきた中で実感してきた事とまったく同じ言葉も三輪さんから語られました。「わたしたちが、これまで、 見えていなかった 、見えない事にしてきた、対応してこなかった、もろもろの平時の問題やゆがみがコロナで露わになった。」
まさに災害後の被災地で起きていることと同じです。(吉椿)

【次回のご案内】
「コロナとこれからの市民社会に向けて」 第2回コロナと若者 高校生、大学生が、コロナ禍でどのような想いで過ごしていたのか、コロナで何が変わってしまったのか、悪いことばかりじゃなく新たに見えた事などを語り合っていただきます。なお、この企画はワンワールドフェスティバル for Youthとの同時開催ですので、たくさんの高校生たちも参加します。どうぞ若者の声に耳を傾けてください!ご参加お待ちしています。

日 時:2020年12月20日(日)10:50~12:20
スピーカー:
アジア協会アジア友の会(アジアユースサミット)
・長尾美穂さん(関西外国語大学3年生)
ワン・ワールド・フェスティバル for Youth
・矢田七海さん(兵庫高校1年生)
・黒田瑞穂さん(京都女子高校3年生)
CODE未来基金
・金山大輝さん(舞子高校2年生)
・柳瀬彩花さん(追手門学院大学2年生)
基調講演:吉椿雅道(CODE海外災害援助市民センター事務局長)
開催方法:Zoomによるオンライン開催
参加費:無料
参加申込フォーム:https://forms.gle/2GmfYqjPEdL7DG2z6
(確認後、いただいたメールアドレスにセミナーのZoom ID等をお送りいたします。)

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