月別アーカイブ: 2020年7月

No.29「感染症と豪雨」

九州で発生した豪雨災害は、コロナ禍によるボランティア不足で未だ厳しい状況にありますが、お隣、中国でも6月初旬から2か月間ずっと降り続いている雨によって大きな被害が出ています。中国全33の省・市・自治区のうち江西、安徽、湖北などの27の省や市が、洪水の被害を受け、者・行方不明者158人、被災者は5400万人以上になっており、1998年の長江の大洪水(死者4000人以上、被災者約2億3000万人)以来の甚大な被害になっています。長江上流の重慶では、数日前の雨で700棟が倒壊し、約4300人が避難していると報道されています。
新型コロナウイルス感染症が、最初に爆発的感染をした湖北省武漢市でも、市内を流れる長江が氾濫し、市内に被害も出ています。
国際アライアンス「IACCR」で出会った武漢のNGOのXさんは、「武漢は、今はそこまで深刻な状況にはないが、感染症対策と洪水対策を同時に考えなくてはならないという難しい対応を迫られている。」、「政府の対応は強大だが、NGOなど民間も力を結集している!」と語ってくれました。

今、世界では新型コロナウイルスの猛威は、未だ衰えていません。そして、南アジア、東アジアでは豪雨による水害が多発しています。感染症と災害の狭間で、それぞれの現場で生まれてくる智恵や経験を共に学び合い、共に支え合う時なのかもしれません。(吉椿)

No.28「武漢の学びを九州南部の被災地へ-オンラインボランティア」

豪雨によって被災された九州南部の球磨川流域の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
CODEは、姉妹団体の被災地NGO恊働センターやおもやいボランティアセンター(佐賀県武雄市)の動きをバックアップしていきます。

懸念していた新型コロナウイルス感染症の感染が収束していない中での自然災害が発生しました。たくさんのボランティアが被災地に駆けつける事が躊躇される今、新たな支援の方法を模索していかなくてはなりません。
CODEは、2月初より新型コロナウイルス感染症支援で中国武漢を支援してきました。中国のNGOたちは、ロックダウンした武漢に入れないことから外部の3000人のボランティアがSNSでつながり、10のチームに分かれて(ボランティア調整、海外調整、物流、アクション、資金、情報・ニーズ、心のケアなど)に分かれて一人ひとりができる事をやり、武漢で厳しい状況にある感染者や障がい者、独居の高齢者、ホームレスの方などを支えました。

その中で最も重要だったのは、アクションチームです。これは、実際に行動する人たちで、数万人の武漢市民でした。外部から得た資金や物資を直接配布したり、買物サービスなどを実際に行ったのは武漢のボランティアや普通の住民でした。また、心のケア相談も状況に応じて専門家やボランティアが対応しました。中国のNGOたちは、オンラインボランティアを通じて76日間誰にも会えずに恐怖や悲しみ、苦しみ、絶望の中にあった武漢の人に「あなたたちは一人じゃないですよ、孤立していませんよ。外から支えますよ」というメッセージを送った事が何よりも重要だったと思います。

今、九州南部では、ボランティアが入ることに葛藤を抱えている人、迷っている人もいると思いますが、まずは、SNSを活用して外でつながり、被災地中にいる人たちを支えることが重要だと思います。被災地の中にも、被災しなかった方、動ける余裕の方、地元の団体、被災地の周辺の被災してない地域の方などとつながり、まずはその人たちの動きを外部がサポートしていく事が必要だと思います。とはいえ、被災地域の人たちだけでは大変なので、一方で直接現地に入り、出会い、そばにいる方法も考えなくてはなりません。まずは外部の経験のあるNGOやボランティアが最大限の感染防止に配慮して少数で現地入りし、状況を見ながらボランティを受け入れる体制を整えていくことが求められています。CODEも外部からできることを行っていきます。(吉椿)