月別アーカイブ: 2020年12月

No.46「『コロナとこれからの市民社会に向けて 第2回コロナと若者』を開催しました!」

先日、12/20(日)に「コロナとこれからの市民社会に向けて」の第2回コロナと若者を開催し、91名の方々のオンラインで参加していただきました。ワンワールドフェスティバル for Youthの企画の一部として同時開催させていただいた事もあり、たくさんの高校生や大学生にも参加していただきました。

登壇者:
ワン・ワールド・フェスティバル for Youth
・矢田七海さん(兵庫高校1年生)
・黒田瑞穂さん(京都女子高校3年生)
アジア協会アジア友の会(アジアユースサミット)
・長尾美穂さん(関西外国語大学3年生)
CODE未来基金
・金山大輝さん(舞子高校2年生)
・柳瀬彩花さん(追手門学院大学2年生)

第2回は、高校生、大学生たち若者が、コロナ禍で何を感じ、どのように過ごしてきたか、そしてどのように一歩を踏み出し、今、新たに何を考え、何を始めたかなどを語り合いました。
年齢も環境も違う高校生、大学生たちが、それぞれ自粛期間中に感じていた「友達家族の厳しい状況で何もできない自分へのもどかしさ」、「ニュースで見聞きするコロナの状況と自分の身の回りとのギャップ」、「高校に入学したが、独りぼっちだった孤独感」、「留学を途中でやめざるを得なくなった事による無力感」、「家族に医療従事者がいることの不安や恐怖」などネガティブな事を共有しました。
その後、そんな中でもそれぞれが一歩踏み出せたきっかけや新しい日常についても語り合い、「周りのために動くことで自分も元気になる」、「足元を見つめ直してみたら大変な人がいた」、「家族や友達とのコミュニケーションが大切だ」、「当たり前のありがたさに気づいた」、「オンラインも便利だけど対面だからこそできる事もある」、「普段からNGOとつながっておくこと」などのとても大切なキーワードが出てきました。
5名の若者たちの語る等身大の一つ一つの言葉を聴いて、僕たちはいかに「自分の目に入ってくる情報」しか知らないか、いかに地域とつながっていないか、見えないということは何も起きてないという事になってしまう事、声をあげることができない人たちに対して時にお節介も必要である、NGOや市民社会は、困っている人たちと若者をつなぐ役割を担っている事などを再確認する貴重な機会になりました。僕たち大人が、NGOが、市民社会が、若者の声をしっかりと受け止めていかなくてはならない事に気づかされました。(吉椿)

【次回のご案内】
「コロナとこれからの市民社会に向けて」第3回コロナと災害・気候変動近年多発する自然災害(気象災害)の要因のひとつでもある気候変動とコロナ禍での災害支援について考えます。
日時:2021年1月16日(土)14:00~16:00
スピーカー:
伊与田昌慶さん(気候ネットワーク主任研究員)
寺本弘伸さん(日本災害救援ボランティアネットワーク
常務理事)
コーディネーター:吉椿雅道(CODE海外災害援助市民センター事務局長)
開催方法:Zoomによるオンライン開催
参加費:無料
申込フォーム
(確認後、いただいたメールアドレスにセミナーのZoom ID等をお送りいたします。)

No.45「『コロナとこれからの市民社会に向けて 第1回コロナとSDGs』を開催しました!」

CODEは、近畿ろうきんさんとのコラボで「コロナとこれからの市民社会に向けて」というタイトルで、SDGs・若者・災害/気候変動という3つの視点から新型コロナウイルス感染症によるパンデミックを考えようと企画しました。

先日、11/22に第1回目の「コロナとSDGs」を開催し、三輪敦子さん(関西NGO協議会代表理事、ヒューライツ大阪所長)にコロナ禍における人権やジェンダー、SDGsについて講演していただきました。
SDGsの前文には、「誰一人取り残さない」という最も大切な理念が掲げられていますが、このコロナによって取り残されている人たちがより明らかになったと三輪さんは語りました。また、「ウイルスではなく、失業や排除や偏見、不安に命を奪われている現実がある」とも話されました。
コロナ禍における人権問題では、ニューヨークではエッセンシャルワーカーである黒人、ヒスパニックの方がコロナで多く亡くなよっていること、女性や子どもへのDV、虐待がより深刻になっていること、ケアワーカーの女性への過度な負担、ジェンダーに基づく暴力などシャドウ・パンデミックと言われる隠れた問題が世界中で顕在化していることなども報告されました。
このような深刻な問題に対して、三輪さんは、「グローバルな問題は、グローバルな対応でしか解決できない、国際協調、国際協力を通じた共存と共生が不可欠である、世界中のすべての人が同じ問題を共有し、影響を受けている今こそ、SDGsの理念と存在意義を再確認すべき、それが羅針盤になる」という言葉で講演を締めくくられました。

閉会のあいさつでは、村井雅清CODE理事は、「わたしたちは、25年前の阪神・淡路大震災の後から{最後のひとり}とは、誰なのかという事をずっと議論する事で少しずつ見えてきた。{誰一人取り残さない}でいう{誰}とは、どういう人、どういう状況の人の事なのかを活動してるわたしたちが具体的に発信していなかなくてはならない。また、わたしたちは、もっとアドボカシーの力をつけていかなくてはならない。25年を機に振り返って、今一度、何が課題だったのか、今はどうなのかを考えていかなくてはならない。」という言葉で、会は終了しました。
内容の濃い1時間の三輪さんの講演でしたが、CODEも2月からコロナ支援を行ってきた中で実感してきた事とまったく同じ言葉も三輪さんから語られました。「わたしたちが、これまで、 見えていなかった 、見えない事にしてきた、対応してこなかった、もろもろの平時の問題やゆがみがコロナで露わになった。」
まさに災害後の被災地で起きていることと同じです。(吉椿)

【次回のご案内】
「コロナとこれからの市民社会に向けて」 第2回コロナと若者 高校生、大学生が、コロナ禍でどのような想いで過ごしていたのか、コロナで何が変わってしまったのか、悪いことばかりじゃなく新たに見えた事などを語り合っていただきます。なお、この企画はワンワールドフェスティバル for Youthとの同時開催ですので、たくさんの高校生たちも参加します。どうぞ若者の声に耳を傾けてください!ご参加お待ちしています。

日 時:2020年12月20日(日)10:50~12:20
スピーカー:
アジア協会アジア友の会(アジアユースサミット)
・長尾美穂さん(関西外国語大学3年生)
ワン・ワールド・フェスティバル for Youth
・矢田七海さん(兵庫高校1年生)
・黒田瑞穂さん(京都女子高校3年生)
CODE未来基金
・金山大輝さん(舞子高校2年生)
・柳瀬彩花さん(追手門学院大学2年生)
基調講演:吉椿雅道(CODE海外災害援助市民センター事務局長)
開催方法:Zoomによるオンライン開催
参加費:無料
参加申込フォーム:https://forms.gle/2GmfYqjPEdL7DG2z6
(確認後、いただいたメールアドレスにセミナーのZoom ID等をお送りいたします。)

No.44「中国のNGOより感謝状が届きました!!!」

CODEは、中国四川大地震(2008年)以降、連携してきた四川のNGO備災センター(新安世紀教育安全科技研究院:院長、張国遠さん)よりSOSを受けて、2/4に新型コロナウイルス感染症を「災害」とみなして支援を行ってきました。
武漢に誰も入れない状況の中、四川のNGOたちは、SNSで約3000人のオンラインボランティアとつながり、 76日間ロックダウンをした湖北省武漢で高齢者や障がい者の買い物サービスやボランティアでもできる感染者への心のケア、ホームレスの方への救援物資の提供など数万人と言われる武漢市民のボランティアたちを支えました。
その後、CODEは四川のNGO、大阪大学の渥美公秀教授と共に国際アライアンス「IACCR」を立ち上げ、14の国と地域のNGOや研究者と共に新型コロナウイルス感染症の各地の取り組みや経験を共有してきました。CODEにお寄せいただいた寄付金は、武漢の支援やこのアライアンスの運営などに活用されています。
その立役者である四川のNGOリーダーの張国遠さんは、「今、中国は世界から厳しい目を向けられている状況の中、そして中国の政治環境が厳しい中、日本の人たちからの暖かい寄付は本当にうれしいです。国と国がどんな関係であれ、俺たちは民間でつながっていこう。すべての日本の支援者の皆さんに感謝しています。」と語っていました。
今、中国でのNGO活動は非常に厳しい状況にあり、日本のように国内で寄付を集めることやそれを海外に使う事はできません。そんな時こそ、「困った時はお互いさま」の被災地KOBEの精神で国を超えて支え合い、分断を乗り越えていかなくてはなりません。また、国を超えた学び合いを実践していく事で相互理解や共通課題を共に解決していく力になります。引き続きご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。(吉椿)

No.43「フィリピンのコロナ支援の目標額40万円を達成しました!!!」

フィリピン・バンタヤン島の女性たちの支え合い支援のための寄付の目標額40万円を達成いたしました。
11/30の最終日時点での寄付額は、434,500円となりました。2団体、67名の方々から寄付を寄せていただきました。郵便振り込みなどはタイムラグがあるため、もう少し増えるとか思いますが、
5歳から70代までの方々から、関西だけでなく、北陸や関東の方々からもご寄付をいただきました。一人ひとりの想いをありがとうございました。
この寄付を活用してフィリピン・バンタヤン島の女性たちが、自ら野菜を育て、地域で困窮している子どもや高齢者の方々へ食事を提供していきます。
リゾート地であるバンタヤン島では、コロナの感染が収束しないことには女性たちは、収入を得ることができません。これを機に地域で女性たちが自立し、コロナ禍を共に乗り越えていく姿をどうぞ見守ってください。引き続きご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。(吉椿)