No.28「武漢の学びを九州南部の被災地へ-オンラインボランティア」

豪雨によって被災された九州南部の球磨川流域の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
CODEは、姉妹団体の被災地NGO恊働センターやおもやいボランティアセンター(佐賀県武雄市)の動きをバックアップしていきます。

懸念していた新型コロナウイルス感染症の感染が収束していない中での自然災害が発生しました。たくさんのボランティアが被災地に駆けつける事が躊躇される今、新たな支援の方法を模索していかなくてはなりません。
CODEは、2月初より新型コロナウイルス感染症支援で中国武漢を支援してきました。中国のNGOたちは、ロックダウンした武漢に入れないことから外部の3000人のボランティアがSNSでつながり、10のチームに分かれて(ボランティア調整、海外調整、物流、アクション、資金、情報・ニーズ、心のケアなど)に分かれて一人ひとりができる事をやり、武漢で厳しい状況にある感染者や障がい者、独居の高齢者、ホームレスの方などを支えました。

その中で最も重要だったのは、アクションチームです。これは、実際に行動する人たちで、数万人の武漢市民でした。外部から得た資金や物資を直接配布したり、買物サービスなどを実際に行ったのは武漢のボランティアや普通の住民でした。また、心のケア相談も状況に応じて専門家やボランティアが対応しました。中国のNGOたちは、オンラインボランティアを通じて76日間誰にも会えずに恐怖や悲しみ、苦しみ、絶望の中にあった武漢の人に「あなたたちは一人じゃないですよ、孤立していませんよ。外から支えますよ」というメッセージを送った事が何よりも重要だったと思います。

今、九州南部では、ボランティアが入ることに葛藤を抱えている人、迷っている人もいると思いますが、まずは、SNSを活用して外でつながり、被災地中にいる人たちを支えることが重要だと思います。被災地の中にも、被災しなかった方、動ける余裕の方、地元の団体、被災地の周辺の被災してない地域の方などとつながり、まずはその人たちの動きを外部がサポートしていく事が必要だと思います。とはいえ、被災地域の人たちだけでは大変なので、一方で直接現地に入り、出会い、そばにいる方法も考えなくてはなりません。まずは外部の経験のあるNGOやボランティアが最大限の感染防止に配慮して少数で現地入りし、状況を見ながらボランティを受け入れる体制を整えていくことが求められています。CODEも外部からできることを行っていきます。(吉椿)

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