タリバン暫定政権以来、アフガニスタンでは女性に対するさまざまな制限や弾圧が行われていることは、残念ながら事実でしょう。一方で一般的には未だ高校通学は認められていないようだが、「アフガニスタン北部クンドゥズ(Kunduz)州にある一部の高校で、女子生徒の就学が再開した」「州都クンドゥズ市にある学校の校長がAFPに語ったところによると、イマムサヒブ(Imam Sahib)地区の高校では女子生徒が授業に復帰。同市の別の教師も、女子生徒が高校通学を再開したと語っている」「タリバンは、女子生徒の安全が確保され、シャリア(イスラム法)の厳格な解釈に基づく完全な男女別学が実現すれば、女子生徒の高校復学が可能だとしている」(10月5日AFP=時事)とも。以前、CODEが実施した女子学校支援のことを伝えたが、やはり現地のNGOスタッフ曰く「とにかく女子を守らなければダメだ!」とかたくなに強調していたことを思いだす。
また、「タリバンはアフガン国民へのパスポート発給を再開した」(2021.10.06 Wed posted at 07:38 JST)という報道も。そして「パスポート発行事務のために、女性職員に職場に戻るようにと呼びかけ」(2021.10.06 Wed posted at 07:38 CNN)医療従事者や保健衛生で働いていた女性にも職場復帰を呼びかけているようだ。他方、一部の勇敢な女性は、前女性課題省の建物の前で、女性の就労と教育を求めてデモをしている人たちもいる。日本のテレビでも部分的ではあるが、その行動が放映されていた。ある番組では、外に出ていることが理由なのか、タリバン兵士がムチで女性を叩きながら追い散らしていた。
CODEが支援していた女性センターで聞いた話だが、アフガニスタンには、10世紀に活躍した詩人Rabia Balkhiという半伝説の女性がいた。その人は女性としての尊厳を守り続けて来た人とも云い伝えられている。カブールには、このRabia Balkhiを冠した病院や高校があった。
残念だが、今、アフガニスタンでは女性としての尊厳を守る行動は命懸けでもあると言っても過言ではないだろう。
(CODE事務局:アフガニスタン担当 村井雅清)
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