アフガニスタンからの贈り物に感謝!!—32

10月8日、日本大使館や国際協力機(JICA)の現地スタッフやその家族ら53人が、カタール政府が手配したチャーター機で出国し、カタール経由で日本へ到着したというニュースが飛び込んできた。アフガニスタンからの空路による日本への国外退避は、タリバン暫定政権が樹立してからは初めてのことだ。日本政府は秘密裏に、粛々と動いていたのだ。よく頑張った!敬意を表したい。もしかすると、CODEのカンターパートであるF・Lさん家族にも一縷の望みを叶えるかもしれない。

しかし、同8日には、アフガニスタン北部クンドゥズのモスクが爆破され、100人以上の死傷者が出たというニュースも。犯人は「ISホラサン州」と報じられている。さらに、「タリバンが8月8日にクンドゥズを制圧した後の8月17日、旧政権時代(1996~2001)にタリバンの弾圧の対象だった男性の父親が、頭と心臓を撃ち抜かれて死んだ。息子さんは間一髪イランに逃げることができたという記事が出た。また、タリバンが今回最後の制圧をかけたパンジシール州に住んでいた28歳の女性と5~12歳の2男1女、義母と義姉の6人も、命からがらイランに逃げた。しかし、残った主人は殺された」(朝日新聞 2021・10・5 世界発2021から引用)とも。

タリバン暫定政権の樹立から1ヶ月余が過ぎた。映像で流れる首都カブールの様子は、一見何ごともないように、淡々と暮らしている様子も伺える。カブールはタリバン兵士の数も多いので、監視下にあるからかもしれない。しかし、一歩カブールから離れた地方の場合は、前述したような弾圧が行われているのでは、と心配になる。
こうしてアフガニスタン全土の治安が安定していないことから、女性の就労や教育機会の制限が激しくなり、特に子どもへの悪影響も増大する。
10/9(土) 18:05日本テレビ系(NNN)配信のデジタルニュースで、「飢えて死ぬくらいなら、直接殺して」という見出しがあった。女性課題省から「勧善懲悪省」と看板が変わった建物の前で、抗議していた女性たちの叫びだ。
今朝の朝刊各紙によると、アメリカがタリバン幹部との会談を再開したようだ。日本も含め他の関係国はどうしているのだろうか?あれからもう1ヶ月が過ぎた。専門家の多くが、「タリバンとの対話」を指摘している。こうした事態の場合は、外交ってこんなもんだと待つしかないのか・・・・?
(CODE事務局:アフガニスタン担当 村井雅清)

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