つぶやきレポート「パキスタン被災地の今」  Scene.17

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【写真】倒壊したモスクで祈りを捧げる男性

3月 ムザファラバード
 イスラム国家であるパキスタンでは、「インシャラー」という言葉がある。「神の意のままに」という意味であるが、日常生活の中でよく耳にする。約束などをする時に「たぶんね!」とか「気が向いたらね!」というような意味でも使う。
 今回の被災地のひとつでもあるマルセラに一年ほど住んでいる日本人女性にお会いした。彼女も地震当日は家の中が危ないので、布団を持ち出して、外の道路に敷いて、一夜を明かしたと言う。
その後、テレビで地震当時の映像が流れたのを見たそうだ。
揺れる地面の中で、人々がとった行動は祈る事だった。
神の怒りが静まるのを待つという。非常に信仰の厚い人々である。
が、外にとび出していれば、助かる命もあったのでは…と思うと複雑である。
防災教育などの必要性を感じると同時に、難しさも感じる。
生きるも死ぬも、「神の意のままに」という風に思う人々であるから、彼らの信仰も尊重しながら「減災」という事も一緒に考えていきたい。
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