つぶやきレポート「パキスタン被災地の今」 Scene.15

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【写真】倒壊したアリ君の家

3月 ムザファラバード
 昨年11月に初めてムザファラバードの大学のテント村を訪ねた際に、
通訳をやってくれたアリ君(30歳)に再会した
昨年同様、フランスなどのNGOで働いているらしい。
大学のテント村で再会した。アリ君と仲の良いユーセフミールさん(35歳)の
テントでチャイを頂きながら、お話しした。
実は、アリ君自身も被災者である。
テント村には住んでいないが、歩いてすぐのマーケットの中に家がある。
アリ君に案内してもらった。にぎやかに再会しているマーケットの路地を少し
入ったところにアリ君の家はあった。
1947年に建てられたという二階建ての大きな家は、
原形をとどめない程に倒壊していた。
「ここで母が、ここで姪が、ここで甥が、亡くなったんだ」
と当時の状況を語ってくれた。アリ君は外出していて、ちょうど戻ったところ
で、玄関の前で、わが家が崩れ落ちるのを見たと言う。
亡くなった家族のそれぞれの写真を財布の中に大事にしまっていた。
彼は今も、その悲しみを紛らわすかの様に、NGOで働いている。
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