パキスタン北東部地震 第9報

 パキスタン北東部地震でCODEの支援先の一つである、インドのNGO・SEEDSの活動を報告致
します。
プーンチ(Poonch)に到着したSEEDSの救援チームは物資の配布を行いました。
 マンディ・テシル(Mandi Tehsil): テント30張、毛布100枚
 ハベリ・テシル(Haveli Tehsil)
  プーンチ町(Poonch town): テント60張、毛布240枚
  グルール村(Gulur Village): テント20張、毛布120枚
  ジャラス村(Jalas Village): テント40張、毛布300枚
  グルプール(Gulpur): テント20張、毛布120枚
 現地では家庭用品、子ども・大人用ウールの衣類、靴、ウールの靴下、ノートと鉛筆が求
められています。また、村人は家畜を保護するための小屋を求めています。
 SEEDSは主に農村部に対応したいと考えています。それは農村では人々は行くあてもない
上、都市部と比べると支援が十分には行き届いていないからです。
マンディ(Mandi)では約80%の家はひびが入ったか部分的に破損(一面の壁が崩壊など)した
ということですが、これまでのところ救援のために村に入った者は誰ひとりいないそうで
す。
現地では毎年11月頃になるとたくさんの雪が降り、昨年は約30センチも降り積もったそ
うです。「もし今そんなことになったらもっとたいへんなことになるだろう」とソージェン
(Sawjian)公立小学校の教師は恐れています。
今後ともCODEは、SEEDSと連絡を取りながらSEEDSの活動、被災状況を提供していきます。
皆様からのご協力をお願いします。
 以下はSEEDSがホームページ(http://www.seedsindia.org)に掲載している地震の対応を(SEEDS Response)邦訳したものです。

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SEEDS Kashmir Earthquake Response
151005. 1000hrs. SEEDS. www.seedsindia.org

·プーンチ県(Poonch District)における物資の配布は次のように行われた。
 -Mandi Tehsil: テント30張、毛布100枚
 -Haveli Tehsil
  1)Ward12, 13, Poonch town: テント30張、毛布120枚
  2)Gulur Village: テント20張、毛布120枚
  3)Jalas Village: テント20張、毛布150枚
·更なるニーズは以下の通りである。
 -家庭用品:500
 -子ども・大人用ウールの衣類:500
 -靴:500
 -ウールの靴下:500
 -ノートと鉛筆:未定
·配布は本日中に完了する。
·プーンチでは、商工会議所の所長(The President of Chamber of Commerce)であるグプタ(Gupta)氏が、市の相談員数名と一緒にSEEDSに会いに来た。それはニーズを調査している区に救援物資が分配されるようにである。しかし、現在我々は農村部にのみ応対したいのだということを彼らに伝えた。というのも農村では人々は行くあてもない上、誰も彼らのニーズをまかなっていないからである。我々はその後で、もし物資がまだ残っていれば都市部への配布を考えるだろう。
·DC(Deputy Commissioner(地方当局の長官)との会議(9:00a.m.)
 -これまでの物資の到着についてDCは説明を受け、またその物資はコミュニティに分配されることになっていると伝えられた。
 -DCは、多くのNGOがSalotri, Gulpur, Ajot, Khadi Karmadaといった地域に対応しており、また当局も救援物資の分配を行っている。SEEDSは救援物資を持っているので、他の団体が活動している地域の重複を避けるために、Mandi Tehesilへ行くようにとDCは指示した。そこではまだ何も配給されておらず人々が救援物資を待っているのである。SPとともに長官も我々と共に来るということだった。我々はMandiの事務所でTehesildarと会うことになった。
 -少なくとも200軒の家が損壊し、これまでに40のテントが配られている。
·Mandiではコミュニティとの短い話し合いが持たれ、被災した村や家の詳細が伝えられた。名前が挙げられた村としては、Dhangri, Chamber, Chela, Azamabad, Ghaodenakh-Palera, Bedar-Ballai, Bailia, Dhunugam-Barachadiなどがある。57の村に22のパンチャヤト(村の自治体)がある。人々によれば、80%にひびが入ったか部分的に破損したと言うことである。例えば、一面の壁が崩壊した、などである。これまでのところ救援のために村に入った者は誰ひとりいない。
·チームはShri Bhuda Amarnathji寺を訪れ、最後の村Sawjianに向かって進んだ。
·行くにつれわかったことは、Salotri地域と違って山々が岩がちで、住宅様式も異なり、傾斜屋根を持つ二階建てであるということだ。屋根は、材木に支えられた亜鉛メッキのシートでできており、家の骨組みは木、それに石れんがでできている。床に使われている材料は木の板と木のたるきである。
·途中、Shahindinという老紳士が塀を指さして言った。車が通れないために、向こう側に住んでいる人は緊急時たいへん困難である。目的地に着くまでに、彼らはときに2時間15分も歩かねばならないからだ。その老紳士はチームが調査に行くところだと知って喜んだ。谷の片側は現在パキスタン領のCobra丘と、パキスタン側のチェックポストまで見える。もう片側はスリーナガル(Srinagar)の雪をかぶった山々である。ここは軍事行動の活発な地域であり、それがゆえに放っておかれた地域でもある。砲撃が止んでからまだ二年しか経っていない。
·Sawjian公立小学校(Government Primary School)では、教師のImran Khansann氏とその他コミュニティのメンバーたちが次のことを伝えた。
 -学校には2名の教師がいる。
 -5年生までの面倒を見ている。
 -地震が起きたとき40人の生徒が学校で勉強していた。生徒たちは1階から地面に飛び降り、1名がけがをした。
 -毎年たくさんの雪が降るが、昨年は10フィートも積もった。もし今そんなことになったらもっとたいへんなことになるだろう。
 -医療やその他のために人々は10kmから15km歩かなければならない。
 -たいていの人々は農業に従事し、トウモロコシやrajma、じゃがいもを育てている。ウォールナッツもある。
 -80%の人々がバッファローや牛など自分の家畜を持っている。
 -地震のせいで人々は、特に女性や子どもはたいへんな恐れを抱いており、天気が悪くても家の中に入るのをいやがるほどである。昨夜も地震があった。
 -学校の建物はたいへん古く、子どもには安全ではない
·Sawjianでは、我々は調査の警察長官(the head constable Investigation)と会った。SEEDSのAhmaed Din ManhasとChanderは彼と話し合った。
 -死者は報告されていない。これまでのところのSawjian、Gaghrian、Chaber Kinariaの3村で1頭の馬と12等の羊の死亡が報告されている。
 -大きな地滑りが一件あり、住宅一棟を損傷した。
 -これらの村では住宅250軒に大小のひびが確認された。
 -彼によれば、10個のテントと100枚の毛布が必要である。
·Bharadi村でChanderは、住宅が全壊したMohmad Kasimと交流した。
 -3家族21人がこの家に住んでいた。
 -2家族は現在親戚の家に身を寄せており、1家族はまだ住む場所を探している。

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SEEDS Kashmir Earthquake Response
151005. 1000hrs. SEEDS. www.seedsindia.org

·プーンチ地域(Poonch District)における物資の配布は次の村において完了した。
Haveli Tehsil
 1.Gulpur: テント20個、毛布120枚
 2.Ajot: テント20個、毛布150枚
·本日中に物資配布が行われる村は、次の通りである。
Haveli Tehsil
 1.Jalas: テント20個、毛布150枚
 2.Ward 12,13,Poonch town: テント30個、毛布120枚
·共通のニーズは家畜の保護であり、村人は仮設の家畜小屋を求めている。
·地震が来たら誰も何をすべきか未だわかっていない。余震が続いているので、彼らに地震が来たらどうするべきかという助言を与えることは重要である。