ミャンマー・サイクロン被災者支援ニュースNo.16

ミャンマー軍事政権による被災地での報道制限はより厳しくなっていること
を、自由な報道を守り広げていくという理念を持つ世界のジャーナリスト団体
のネットワークであるIFEXが伝えています。
外国からのジャーナリストだけでなく、国内のジャーナリストをも抑圧の対象と
なることで、地域や人々の孤立を生み出し、現在の緊急対応これからの復興
に悪影響を与えることが懸念されます。
<以下はCODE翻訳ボランティアさんからのものです。>
情報源:International Freedom of Expression Exchange(IFEX) ;Mizzima
News(India)  2008.5.21 レポートより抜粋・要約
・ミャンマー政権の検閲局はサイクロンの被害や飢えの報道を阻んでいる。
・Mizzimaの情報筋は軍事政権の報復を恐れて匿名で語った。秘密主義の
政権は、外国メディアに話をした人々の仕事を解雇したり、投獄したりしてし
ばしば罰していた。
・政権の指導者達は、巧みに報道の行間を読み、軍事政権の批判をしている
記事をすぐに認識していた。彼らは、あたかも以前からそうしていたように、外
国の援助を使ってどんなに「親切に」被災者を助けているかという振りをして
いた。
・タイに拠点を置き、ビルマの報道の自由を監視しているThe Burma Media
Association(BMA)
 は、報道の自由を侵害するだけでなく、人々が情報を受け取る権利をも侵
害し抑圧する、このような軍事政権の報道制限を非難した。
・最もひどく被災した地域から戻ったあるジャーナリストは、軍事政権は何の
復興作業もしていないと語った。「『復興段階』という見出しのもとで我々は何
を報道したらいいのか?彼ら(兵士達)は、町をきれいにすることすら終えてい
ないし、まして『復興段階』に着手しているなんてとてもいえない。」
・地元のジャーナリストなら自由に移動できるという以前の寛大さは今の軍事
政権では廃れてしまったようだ。ラングーンに拠点を置く4つの週刊誌の
ジャーナリスト達9人は、イラワジ区域のMaw Gyun街区にあるHlaing Bwe村
の荒廃状況を取材するため行っていたのだが、
 一晩で離れるよう言われたと伝えられている。週刊誌の編集長は、「彼らは
2008年5月18日に到着したが、今後いかなるニュースの取材にもこの地に
戻ってくることはないという誓約書に無理やり署名させられた後、次の朝には
立ち去るように命じられた。」 
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