ミャンマー(ビルマ)サイクロン被災者支援ニュース  NO.2

大型サイクロン「ナルギス」が、ミャンマー(ビルマ)のデルタ地帯を襲ってから、2
週間が経過しようとしています。今朝の新聞報道では、死者が43000人を超え、
負傷者27000人以上という被害実態を伝えています。こうした中で軍事政権は、
新憲法に対する是非を問う国民投票を強行しました。海外からの人的な援助を拒
否し続けていましたが、隣国タイ国の医療チームの援助は受け入れたようです。
 さて、ご存じのようにその後中国四川省でも大地震が発生し、マスコミなどの報
道もやむ得ず中国の報道に偏りつつあります。私たちCODEにしても、昨日夕刻
中国四川省の被災地にスタッフが入ったこともあって、ますます情報が多くなりま
す。それで「ナルギス」情報については、CODE翻訳ボランティアのKさんが翻訳し
て下さったUNOCHAのリリーフウェブの災害情報を少しずつでも流していきたいと
思います。なお、13年前に阪神・淡路大震災を経験した被災地KOBEの関係者
は、こうした災害情報の偏向による弊害について敏感でもあり、CODEだけではな
く他の関係者の中でも同様のこだわりを持っているところがあります。「あの時」に
社屋が倒壊した「ラジオ関西」さんも、いま報道番組で必ず1回はミャンマー情報
に触れると言っていました。わずかな行為にしか過ぎないかも知れませんが、被
災地KOBEから支援のメッセージを送り続けたいと思います。
<情報源:UNOCHA、08/5/13 抜粋・要約>
・2008年5月2日、3日にミャンマーを襲ったサイクロン・ナルギスは、エヤワディ管
区に上陸し、最大都市ヤンゴンを直撃した。ヤンゴン管区とエヤワディ管区のデル
タ地帯では、150万人から200万人の被災者が清潔な水と食料の配給、救急医
療、避難所などを危急に必要としている。
・この地域は重要な米作地帯でもあるので、農家の復興が重要である。飲料水
や食料、避難所がなくて立ち往生する人達がいる一方、必要な支援をもとめて被
災地の外へ移動し始めている人達もいる。
・WHOはエヤワディ管区のもっとも被害の大きい地域へ、心的外傷、下痢、急性
の呼吸器系感染症などへの対応も含めた即刻の医療支援が必要としている。
・ため池が塩水によって汚染されてしまった南部の村々では、清潔な水が利用で
きるようにすることが重大な問題となっている。漂白剤の粉末や錠剤などによる水
質浄化対策や、水の運搬や貯蔵のための容器や雨水を集める装置なども含め
た、清潔な水と衛生設備を供給することが優先される。
・WFP、UNICEF、UNHCR、World Vision、CAREなどが物資を用意して現地に輸送
しているが、支援が必要とされる地域への国際的な人道援助要員の立ち入りは
いまだ制限されている。
ミャンマー・サイクロン救援募金にご協力下さい
 郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
 *通信欄に「ミャンマー・サイクロン支援」と明記してください。
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