No.3-アフガニスタン編①「アフガニスタンとウクライナ」

昨年8月のアフガニスタンでのタリバンによる全土制圧によって、国外に退避した人、退避することさえできない人もいます。CODEのカウンターパートの家族も退避することができずに今もアフガニスタンで身を潜めるように暮らしています。

昨年、神戸市内に避難してきたSさんにもこの「MOTTAINAIやさい便」を届けています。昨日、Sさんからのお招きいただき、アフガニスタン料理をふるまっていただきました。美味しい料理をいただきながら、アフガニスタンの文化や暮らしなどを聞いたり、楽しい時間を過ごすことができました。
でも、アフガニスタンに残してきた妻や4歳の子どもの話になると表情が曇ります。当初は日本に呼び寄せるはずでしたが、最近は、「難しいですね。日本に来ても言葉もわからないし、日本に馴染みもないし・・・」と語ります。英語が堪能で日本に関心の高い彼は、驚くほどのスピードで日本語が上達していますが、家族は同様にはいきません。

話がウクライナの話題になると、英語も日本語もできないウクライナの避難者の方と自分の家族の姿を重ね合わせたのか、頭を抱えるように「難しいね~」とつぶやいていました。そして「家族に会えなくて寂しいけど、アフガニスタンには帰りたくない」とも言っていました。アフガニスタンから日本に来て「安全」な暮らしを得られるのかもしれませんが、決して「安心」な暮らしが保証されている訳ではありません。

日本政府は、ウクライナからの避難民に対しては、いち早く受け入れを表明し、在留許可や就労、生活補助金など手厚い特例措置を行い、民間企業なども住居や生活用品の提供など様々な支援を実施しています。他方、アフガニスタンからの退避者にはそのような支援はほとんどありません。ウクライナへの特例措置が、アフガニスタンで今も苦しむ人たちへも適用されることを願ってやみません。

ウクライナだけでなく、アフガニスタンも忘れないでください。
(吉椿)

*ご寄付のお願い
「MOTTAIAIやさい便」では、ウクライナからの避難者の方、アフガニスタンからの退避者の方々、在日ベトナム人留学生や技能実習生などに新鮮で美味しい野菜を提供しています。ウクライナの避難者を受け入れた在日ウクライナ人の中には、公的支援をほとんど受け取れず、困窮する方も出てきています。ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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