No.4-ウクライナ編③「避難者家族の困窮」

ウクライナから神戸市内に住む姉Mさん(27歳)を頼って避難してきたVさん(25歳)。日本に来る時に持っていたのは、あまり調子のよくない携帯電話と所持金3万円(日本円換算)のみだったそうです。ポーランドから日本までの旅費はすべて姉のMさんが働いている会社から借金したそうです。

ロシア軍の侵攻がなければ、Vさんは婚約者のSさん(23歳)と7月に結婚する予定でした。SさんはVさんのお母さんと一緒にポーランドに逃れ、Vさんと二人で日本に来ました。二人はまだ正式には夫婦ではないので、日本にいて何かと不便なのでしょう、近々東京のウクライナ大使館に行って結婚証明書を発行してもらうそうです。神戸から東京までの旅費、宿泊費はすべてMさんが負担しなくてはなりません。また、来月にはお母さんがポーランドから日本に来るそうです。

Mさんは、幼い子どもを抱え、シングルマザーとして神戸で働いています。日本での自分の暮らしもある中で、ウクライナから避難してきた家族3人を支えるMさんが今後困窮していかないかが懸念されます。

Mさんはもちろん、Vさん、Sさんは一時金や生活補助金などの公的な現金給付は全く受け取っていません。前日お会いした際に、「今から保育園の迎えなの。」と足早に去っていくMさんの後ろ姿からその苦労が見えた気がしました。
(吉椿)

*ご寄付のお願い
「MOTTAIAIやさい便」では、ウクライナからの避難者の方、アフガニスタンからの退避者の方々、在日ベトナム人留学生や技能実習生などに新鮮で美味しい野菜を提供しています。ウクライナの避難者や受け入れたウクライナ家族の中には、公的支援をほとんど受け取れず、困窮する方も出てきています。ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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