食と国際協力 NO8 「れーずんの会」の感想をお届けします

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食と国際協力 NO8 「れーずんの会」のすてきな感想が届きました
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以下10月16日(毎月第3木曜日)に行ったイベントレポートをご紹介します。


今回、初めて「食と国際協力」のイベントに参加させていただきました。テーマがアフガニスタンのレーズンということで、CODEが長年続けている「アフガニスタンぶどう畑再生プロジェクト」と、2年目を迎えるの輸入・販売事業について、村井さんと多田さんがQ&A形式で写真を交えながら説明して下さりました。

アフガニスタンというと「治安が悪い」「貧しい」といったイメージしかなく知識も乏しかったのですが、レーズンを通して沢山のことを学ぶことが出来ました。まず、ぶどうというとワインで有名なヨーロッパが思い浮かびますが、実はアフガニスタンのぶどうが世界最古で4000年の歴史があるということを知りとても驚きました。

では何故、古くからのぶどうの産地であるアフガニスタンの村がCODEから支援を受けているかというと、干ばつ・水害などの自然災害が頻発していること、タリバンによってぶどう畑が焼く尽くされてしまったこと、隣国であるパキスタンとの関係悪化により販路が閉ざされてしまったことなど、複数の要因があるということも知りました。せっかくのぶどうの産地がこうして窮地に立たされていることは、とても残念に思います。

しかし、お話を聞きながらアフガニスタンの生産者の熱意も感じることが出来ました。ぶどう畑の土からやり直す場合は土が強くなるまで10年、そしてぶどうの栽培を始めてからぶどうが換金作物になるには3年かかるそうですが、それでもやりたいと言う人やCODEのぶどう基金により「希望ができた」と喜ぶ人もいたそうです。このような生産者の思いを支え、後押しすることの出来る支援がこれらも必要だと思いました。

また、生産者の間では有機栽培に対するこだわりも強いということからも、ぶどう作りへの思いが感じられます。しかし現地の消費者の間にはまだ有機栽培を好むという意識はないとのことで、これから関心が高まってほしいなと思いました。

また、村井さんが「支援するときは相手の生活事情や文化を知り、尊重することが大切」とおっしゃっており、以前トルコで災害が起こった際に支援として豚肉が送られたことがあるというお話がとても印象に残りました。「災害でどうしようもないときにそんなこと言ってられない」ではなく「災害という大変な事態だからこそ」相手の文化に寄り添うことが必要ではないかと思うようになりました。アフガニスタンのぶどうについても、最初は私自身「レーズン以外にワインなどに加工しないのか」と思ったのですが、よく考えると、イスラム教の国でアルコール飲料を作ることは現実的ではないと気づきました。

お話を聞きながら、アフガニスタンのレーズンを使った手作りの酵母パンと蒸しパンも頂きました。レーズンから作られた酵母を使った酵母パンはもっちりしていて、レーズンをトッピングした蒸しパンはしっかりとしたレーズンの噛み応えがあり、どちらもとてもおいしかったです。この輸入したレーズンをどう日本で売り込むかについても参加者で話し合い、輸入の方法など課題もあるとのことでしたが、このレーズンを日本でもより多くの人に味わってもらい、そして背景にあるアフガニスタンのストーリーについて知ってもらえることを祈っています。

(神戸市外国語大学3回生 小坂めぐみ)

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