アフガニスタンからの贈り物に感謝!!—25

ニューヨーク・国連本部(CNN)で21日から国連総会が開かれている。この総会にアフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンが出席を求めている。
CNN 9/22(水) 9:56配信によると、「21~27日の国連総会への出席を求め、ガニ前政権が任命したイサクザイ国連大使はもはやアフガンの代表ではないとして、後任にスハイル・シャヒーン氏を指名する」とも。
国際社会ではいろいろ問題が山積みになっているのだろう。だが、今この時期最も優先的に総会で議論しなければならないのは、アフガニスタンとどう向き合うかだ。G20の外相がアフガニスタンについて協議するというニュースも入った。是非、具体策について議論をし、アクションプランを紡ぎ出して欲しい。

喫緊の課題は二つ。一つは、経済と治安の安定、また特に女性に対する就労と教育の自由と人権が保障されるかということ。二つには、政権の激変による国民の不安による国外退避を求めてイランやパキスタンなどとの国境に押し寄せている人たちが増えつつあるということだ。前者については、21日から参加を求めているタリバン幹部とまず「協議」をすることが不可欠である。経済の混乱からくる絶対的貧困に対して、もう待ったなしの事態に陥っている現状から基本的人権に基づく医療、、シエルター、食料、衣類提供など、喫緊の課題が目の前に覆いかぶさっている。
後者については、以前本レポートでも触れたが、各国がカタールのように「タリバン村」というのを設置し、積極的に迎え入れることではないか。国によって格差ができるだろうが、それはやむを得ない。ただ、国連がその格差をできるだけ埋める努力をするべきだろう。

とにかく、タリバン暫定政権との「対話」と「協議」を途絶えさせないこと。“難民予備軍”に対して、心の届く援助策の提示とメッセージの発信だろう。国連総会に参加している各国間の批判の応酬はもう要らないのだ!
アメリカは難民受け入れ枠、12万5000人と引き上げた。各国がこうして何人受け入れられるのか表明し、みやかに実行すべきではないか。いうまでもなく、すべての人を「特別功労者」として迎え入れるという前提だ。

さて、こんな緊迫した状況の中で、「タリバン戦闘員、動物園に行く」(9/20(月) 13:14配信AFPBB News)
という記事があった。思わず吹き出してしまった。でも、微笑ましい話ではないか。
地方出身の若い戦闘員にとって、動物園は初めての体験だそうだ。ただ戦闘員は、自動小銃AK47やM16アサルトライフルで武装しての見学だ。
筆者もこのカブールにある動物園に行ったことがある。驚いたのは、入り口を入ってすぐのところに、豚を1頭ロープにつないで見学対象?になっていた。周知のようにイスラム教では豚は食べることを禁じられているので、飼育している人も皆無だろう。何故、いきなり豚を見なければならないのか、未だに回答がでないが?同ニュースによると「他国では見られない武器を携帯しての入園について問われると、タリバンは子どもや女性を怖がらせないため武器持ち込み禁止を支持していると話した」と????
こんなときには、動物を見ていて、心が癒されるということはないのだろうか?
(CODE事務局:アフガニスタン担当 村井雅清)

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