現地のカウンターパートナーからの音信がなく、大変心配していましたが、19日彼から「私は無事です。ありがとう ご存知のように、タリバンは現在、すべてのアフガニスタンの都市を支配しています。人々は陸路や空路で逃げようとしています。今はほとんどの人が家に閉じ籠っています。私たちは、とても落ち込んでおり、20年前に戻ったようで将来への糸口が見えません。」という返事が届きました。とにかく無事だということで「ホッ!」としています。
早速前回のメッセージを配信したところ、たくさんの人からレーズンの注文が入りました。お願いしておきながら、大変ご迷惑をおかけしますが、今在庫にある10㎏がなくなれば、次にいつ入荷できるかは分かりません。どうかご容赦下さい。
さて、連日マスコミではタリバンによる「(自称)アフガニスタン・イスラム首長国」の今後について報道されていますが、それぞれの思惑が見え隠れするものの、誰もがアフガニスタンに平和がもたらせることを願っていると、信じたいものです。
ただ、この20年間「大失敗」してきた国々が、「あ~だ、こ~だ」ということには、違和感を感じます。EUがいち早く「タリバンと協議をする。そのために担当者も派遣する。」と表明したように、せめて、相手の顔を見て、膝を突き合わせて、真剣に「協議」すべきではないでしょうか?
一方で、首都カブールはじめ東部ジャララバード、東部アサダバードなどで、市民がタリバン政権に反対するデモが行われています。唯一タリバンに制圧されていない北東部パンジシール州に、崩壊したガニ政権を支えていたアムルラ・サーレ第一副大統領が戻り、2001年に崩壊した旧タリバン政権に抵抗し暗殺された国民的英雄マスード司令官の息子アフマド・マスードに「大統領が不在になった場合は、憲法上、第一副大統領が暫定大統領になる」と宣言し、アフマド・マスードらはタリバンへの報復を呼びかけているようです。
最悪のシナリオとして、26年前のように北部同盟とタリバンとの激しい衝突(1996~2001)の可能性を否定できなくなったことです。私たちが輸入しているレーズンは、このパンジシール峡谷の南側に位置するショマリ平原のものなのです。
もちろん衝突が起きればかなりの影響を受けることは間違いないのです。今は、最悪の事態にならないことを祈るしかありません。
(CODE事務局:アフガニスタン担当 村井雅清)
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