ニュース等でも報じられていますが、引き続きトルコ東部地震に関してお伝えします。
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10月23日13時40分(日本時間19時40分)にトルコ東部で発生した。被害は、死者279人(うちエルジシュ169人、ワン95人)、負傷者約1300人、倒壊家屋約970棟、エルジシュなど29の町、村で停電しているという(25日未明時点)。
地震から約38時間を経た今、被災地では依然としてレスキューや住民の手によって救助活動が行われている。トルコ国内45の都市から約2400人の救援チームが被災地に駆け付け、懸命に作業を行っているが、電力不足で救助活動に支障も出ているようだ。ガレキの中から救出された人も少なくない。トルコ政府は「自力で対応できる」と発表し、20カ国以上の支援の申し入れを断ったが、隣国のイラン、アゼルバイジャン、ブルガリアなどはすでに救援隊を派遣している。日本のNGOアムダも昨晩出発し、25日には現地入りするようだ。被災者の人々は、朝晩0℃まで冷え込む中でたき火を囲みながら不安な夜を過ごしている。
16年前の阪神淡路大震災後の避難所の風景がオーバーラップしてくる。
1999年のトルコ北西部地震で通訳としてお世話になったトルコ人Sさんからの情報が入った。Sさんは、今年3月の東日本大震災後に日本を心配して、久しぶりに連絡をくれていた。Sさんによると24日の政府の発表では、700棟が全壊し、1000棟以上の家屋が使用できる状態ではないという(現在、数字は変化しています)。また、トルコ赤新月社が被災地で約1000張のテント村を作り、食糧や薬を配布しているようだ。また、テレビ等の映像でも分かるように沢山の市民がボランティアとして救助活動を行っている。イスラムの支え合いの精神がしっかりと息づいているのだろう。