【トルコ東部地震救援ニュース No.6 】

ニュース等でも報じられていますが、引き続きトルコ東部地震の関連情報をお伝えします。
各国からの支援が本格的に動き出したようです。
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■1999年のトルコ地震でお世話になった現地ガイドさんからも連絡が来ました。
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「3万件のテント村がつくられており、食べ物や薬など緊急用医療物資が届いています。トルコ航空など航空会社が35機の飛行機を用意しており、イスタンブールやアンカラから頻繁に飛んでいますし、路線バス会社なども無料で人を運んだりしています。海外からもお金や物資がたくさん届いています。救急活動は休み無く続いています。昨日6つのテレビチャンネルで共同生放送があり、有名な芸能人30人の作った番組で25億円ぐらい寄付も集まりました。
トルコは東のほうが海抜が高いので、特に夜は寒いく昨日もみぞれが降ったようです。大きなテント病院が二つ作られ、けが人を治療しており、重傷の人は救急ヘリでアンカラやイスタンブールに運ばれています。」(イスタンブール在住Sさん)
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■27日17:50現在の状況
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【被害状況】
・死者481人、負傷者1650人
・被災者約60万人、倒壊家屋約3000棟
【救援状況】
・食事はパンとチーズのみ。暖かいものはない。
・日本に仮設住宅建設を期待している被災者も。
・67時間ぶりに28歳女性救出。
・ワン、捜索打ち切り
・トルコ政府、約3800人の救援隊を動員。
・周辺の村では、食糧、テントが不足。
・スペイン、チリの救援隊が到着。
・トルコ政府は外国に仮設住宅や食糧の支援を求めている。
・ウクライナからシェルター。フランス、イスラエル、ヨルダンなど9カ国がシェルターを送る予定。
・1000人以上がテントを得るのに1kmの列を作っている。
【日本からの救援状況】
・日本のNPO「TMAT」はエルジシュで医療活動。
・日本政府はJICAを通じ、約3000万円を上限にテントなどの救援物資を送る。
・HuMA、初動調査チーム3名をワンに派遣。30日より8日間。
【その他】
・日本の会社の建てた建物はほとんど倒壊していないとのこと(被災者談)。
・26日より被害調査が開始された。エルジシュで30チーム60人、
ワン市で48チーム96人、ワン周辺の91の村のうち33の村で14チーム28人で調査。
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■トルコの民間団体、IHHの活動の様子について(CODEボランティアさんによる訳)
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http://www.ihh.org.tr/van-da-calismalar-suruyor/en/
ワンでの救助活動続く
(10月26日)
IHH人道的救助基金の救援チームは9人の生存者を瓦礫の中から救出した。IHH緊急援助チームは地震による被害を受けたワン地方での支援物資の配布や緊急救援を組織している。
IHH援助チームはトラック4台分の水と食料、毛布をエルジシュ地域に住む1000人に、地震当日の日曜日より毎日届けている。IHHの移動式キッチンでは1万人に温かい食事を提供している。
IHHの特別な訓練を受けた救助チームによる救助活動は、瓦礫の下に生存者がいる限り続けられる。エルジシュでの最大の問題の一つは、水不足だ。この問題を解決するために、IHHは毎日トラック4台分の水を供給している。
IHHの援助職員は毛布や食事のセットをエルジシュや村々に配っている。トルコ各地から被災地域にかけつけたメンバーによるIHHのチームにより、配布が行われている。
近隣地域からの緊急援助品の供給のために、IHHは安全な場所に大きなテントを張っている。IHHからワンに送られた1日分の人道援助の総量は100万トルコリラにも及んだ。