【トルコ東部地震救援ニュースNo.5】


ニュース等でも報じられていますが、引き続きトルコ東部地震の関連情報をお伝えします。
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【被災状況】
・死者459人、負傷者1352人(26日7:32現在)
・避難キャンプでは1000人以上のテント生活
・ワンから約40kmのカニク村(人口約1500人)では倒壊していない建物はない。
9人死亡、3人が重傷。結婚式で村の4分の1が外に出ていた為、人的被害が少なかった。
    
【救援状況】
●トルコ政府
・緊急支援に300万トルコリラが割り当てられる
・3755人の救助、捜索人員、860人の医療関係者、16匹の捜索犬が現地入り
・重機や車両を595、救急車を140台、33台の発電機、95の仮設トイレ、15379のテント、50583枚の毛布、425個の寝袋、36のポータブルキッチン、7機のレスキューヘリを支援、13トンの食糧を配布。テントは必要数の5分の1程度しか届いていない。 
・3機の軍用機が被災地のワン、アンカラ間を往復し物資を輸送
・エルジシュ郊外の郊外に救急病院を設置。連日約1000人の患者が訪れる。8割が外傷。
・病院のベッドが足りていない状況。
2007年の統計では10万人あたりに179台しか病院のベッドがなく(ワン州全体で1851台)、現地医療に大変負担が掛かっている状態であり、負傷者はアンカラやエルズルムに運ばれている。
●トルコ民間団体
・赤新月社:123名派遣。テント12981張り、毛布25229枚などの物資配布。心のケアの専門家も派遣。
・カリタス:スタッフを派遣。
・IHH:200名派遣。1万人分の炊き出し予定。防寒着など物資をトラック2台分発送。
●外国から
・トルコ政府、海外からの支援受け入れ開始。
・日本外務省は、トルコ政府の要請でJICAを通じて上限3000万円の緊急救援物資を送ると発表。
・日本のNGOではAMDA、TMATが既に現地入り、難民を助ける会も現地派遣を決定。
・イスラエル、26日から移動式シェルターの空輸を行う。
【その他】
・25日、地震後初めての雨が降り、被災地の東のエレク山(3200m)にも雪が降った。
・例年、このエリアでは10月下旬から4月まで最大80cmの積雪があり、-20℃まで下がる。
予報では27日から0℃が続く。